リストランテ カントゥッチの美食メニュー
ニンジンのムース、グリルアスパラガス、甘いトマトの前菜
Mousse di carota, grigliata di asparagi e pomodoro dolce
ニンジンのムースはピュレに近い感じで、舌触りよく滑らかな仕上がり。ちょっと苦味のあるグリルしたアスパラガスとは抜群の相性でした。またことメンバーから評判が良かったのはトマト。軽くグリルしてあり、トマトの甘味がふんだんに生かされていました。前菜だから仕方がないのですが、もっと食べたい! という声も多々上がりました。全体のバランスがよい前菜でした。
ワイン スプマンテ Spumante
Pinot Chardonnay
パルミジャーノのカップに入った 牛肉のサラダ仕立て サルサ・ヴェルデ添え
Insalata di manzo e salsa verde in forma di parmigiano
前菜の二品目にしては豪華なひと品。牛肉のロースト感がちょうど良く、またカリカリとしたパルミジャーノと食べ合わせると、口の中が嬉しい感じ。少し濃いめのイタリアンパセリをベースにしたサルサ ヴェルデが淡白な肉の味わいちょうど良く、ソースとのバランスもとても良かったです。
正直、この前菜2品だけで、結構おなかが一杯になります。
余談ですがこの前菜の感じのレシピを以前当サイトでご紹介しています。
作ってみたい方、御興味のある方は御覧ください。<<コチラ>>
ワイン イタリアの新酒ノヴェッロNovello
オマールエビのブイヨンスープ
Zuppa di astice
ちょうどこういうお料理が欲しかった! というお料理。
食べごたえのある前菜が終わって、一呼吸できるスープ。
しっかりとオマールエビの味わいが残るスープで、具がそれほど入っていなくとも存在感があり、食中にはちょうど良い加減のスープでした。待人のためにおなかを空かしていたメンバーは、勢いよく前菜を食べてしまったので、ちょうど良いブレイクタイム。これもシェフの気づかいなのでしょうね。
キノコのタリアテッレ カリフラワーのクリームを敷いて
Tagliatelle ai funghi misti su crema di cavolfiori
ワイン アヴィニョネージ ビアンコAvignonesi
Bianco
女性メンバーから絶賛されたこのお料理。
タリアテッレのアルデンテ感やキノコのソテー具合のちょうどよさはもちろんなのですが、このパスタの下に敷いてあるカリフラワーのクリームが、本当に美味しい! 女性が好きなクリーミーでほんのり甘く、かといって重くないというもの。それをパスタに絡めていただくと、もう頬が落ちそうな感じに。
キノコを使ったパスタ料理ですと、たいていは生クリームを使用したクリーム仕立てが多いのですが、このカリフラワーを使ったクリームであれば、それ程重みもなく、野菜ということでクリーム系にも関わらずヘルシー感もあります。
これは家でも試してみたくなるようなお料理でした。
鯛のソテー グリーンペッパーとアサリとともに
Orata al tegame con vongole e pepe verde
前菜2品、プリモピアットが2品ときているので、さすがにおなかはいっぱい気味に。
もし仮にプリモピアットでスープとパスタではなく、パスタとリゾットがきていたら、私達は、いや少なくとも私はギブアップです。食べ過ぎという理由で。
鯛のソテーはふっくらと肉厚で、とてもふんわりした食感で美味しかったです。ただ、せっかくアサリや野菜を使っているので、もう少しソースがあってもよかったかなという感じでしたが、鯛にソースがしっかりとしみ込んでいたので、美味しくいただけました。やはり4品を食べ終えた後だからでしょうか? 少し舌が濃い味を求めるようになっていました。
グリルポーク カボチャとイタリアの新酒ノヴェッロのソース
Grigliata di maiale con salsa di zucca e vino novello
ようやくお料理は最終ディッシュ。次はデザート…ですが、結構なボリュームの最後のひと皿。
ポークの柔らかさは完璧、カボチャのピュレも甘味があって、ポークに絡ませて食べると本当に美味しいのですが、さすがにおなかがいっぱいになってきたせいか、女性メンバーはお肉を残しがちに。「食べたいけど、もう入らないのよ!」
と。つけ合わせにあったじゃがいものグラタンも、グラタン感がとてもよく、お肉はもちろんのことですが、「これは美味しい!」 と付け合わせのじゃがいもが意外と人気でした。
ワイン バルベーラ ダスティ イル ソーニョIl Sogno - Barbera d'Asti
オレンジのババロアとブドウのシャーベット
Bavarese all'arancia e sorbetto d'uva
デザートは別腹。とは思わないでほしいのですが、きっちりと全員、全部を食べていました。というのは、口溶けがよく、さっぱりしていて、口直しに必要な要素がこのドルチェにはあったのです。ババロアもふんわり軽やかで柑橘系のオレンジが、脂っぽい口の中をさっぱりさせ、ブドウの上品な甘さのシャーベットは、口をすすぐような感じで広がっていきます。
個人的にですが、私はこのシャーベットに惚れてしまいました。
全7品、美味しくいただきました!
メンバーの総評
やはりイタリアレストランで片言でもいいからイタリア語で説明してくれるのは非常に嬉しいと。こちらの大久保シェフはイタリア語がとても流暢でしたので、メンバーも大喜びでしたが、そうでないレストランも、片言でもいいからイタリア語で接してもらえると嬉しいようです。ここカントゥッチョは、恋人同士でしっぽりというよりも、気のおけない仲間やひとりでふらっと立ち寄りたい、あたたかな雰囲気を持つレストランだと思います。実際にメンバーも「こんど奥さんがいない時にここへ寄ろう」という声も多く上がりました。
シェフの心意気により、たくさんのメニューを出していただきましたが、お野菜がとてもたくさん随所に使われて入ることが非常に印象的でした。肉料理に合わせるお野菜はつけ合わせで出されることがほとんどですが、お野菜もひとつの重要な要素となって、お皿の味を完成させていることに非常に評価が高かったと思います。
とにもかくにも若いシェフがイタリア語で満足のいく美味しいお料理を提供してくれたことに、メンバー全員満足です。
そして例の2人は到着しないまま…。
Il Cantuccio
イル カントゥッチョ |
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住所
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世田谷区下北沢 2-19-13 3F MAP |
TEL
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03-3414-0456 |
営業時間
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Pranza:11:30~14:30(L.O.) |
予算
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Pranzo: 1000円~ CENA: 3000円~ |
インフォメーション
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子連れはOKです。駅から徒歩30秒です。 |
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