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手間ひまかけて美味しいマンマの味 じゃがいものニョッキ

大人も子供も大好きなメニューがニョッキ。こと手作りのニョッキには、家庭で笑顔であふれること間違いなしという。手間ひまかけるニョッキはマンマの愛情の証です。

沈 唱瑛

執筆者:沈 唱瑛

イタリアンの基本ガイド

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基本のイタリアンレシピ vol.3
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Gnocchi di Patate
じゃがいものニョッキ

大人も子供も大好きなニョッキ

ニョッキはパスタではなしに、いつ頃から食べられていたのかと調べてみたところ、なんとそれはあのボッカチオの『デカメロン』に登場しているのです。となるとおよそ650年前となります。様々な形に変わり、形態は増え、ニョッキは今でもイタリア人に愛されているメニューです。

イタリア人のニョッキ好きは、老若男女にとわず。レストランに「自家製ニョッキ」があれば、ニョッキを注文する人も少なくありません。そしてその家庭で手作りニョッキをする日は、それはそれは「待っていました!」 といわんばかり、家族全員の嬉しい笑顔であふれかえります。やっぱりマンマが手間ひまかけて作るニョッキは、格別の味がするそうです。

離乳食は後期からになりますが、赤ちゃんにもニョッキはパスタよりよいとされています。我が娘も、まだ1歳半ですが、ニョッキを見るなり大騒ぎ。食べやすいのと食感が子供にとっても美味しいのでしょう。
そして、せっかく作るんだからちょっとではなくたくさん! ということから、イタリア人の中には「ニョッキパーティー」を行う家庭もあります。
話は違いますが、北京の水餃子パーティーのように、「ニョッキ」を囲んで楽しむ食卓もあります。

ニョッキの種類はいろいろ

ニョッキの代表といえば、じゃがいものニョッキ。これはじゃがいもをマッシュにして、小麦粉、卵を加えて生地に仕立てていくものです。他にも、にんじん、かぼちゃ、チェチ(ひよこ豆)、サフラン、ほうれん草など、様々な素材を原料としたニョッキがあります。
またニョケッティというパスタメニューもあります。これはニョッキを小さくした形に似ているパスタで、南イタリアによく見られるパスタです。
他にもニョッコ・フリットは、ニョッキのような形をし、揚げてあるお菓子で、ぷっくらと膨らんでいるのが特徴です。

このようにニョッキは、料理としても、形としても、イタリア人の生活から愛されているメニューであるということがわかります。

じゃがいものニョッキの美味しいところ

イタリアで、じゃがいものニョッキが美味しいところといえば、ピエモンテ州があげられる州のひとつですが、実はヴァッレ・アオスタが一番美味しいとか。
というのは、アオスタのじゃがいもは、美食家のイタリア人の中では「まぼろしのじゃがいも」とされているのです。なぜまぼろしかというと、売られていないからです。
なぜかアオスタの人々には、イタリア人らしくない要素がひとつあります。それは「商売気」のないこと。だからじゃがいもが美味しくて、それを欲しいというニーズがあっても、商売気がないので、売られていないのです。
ではどのように入手するかとなると、それは友人知人を通じて分けてもらいます。

メルカートで買えば、リストランテで食べればと思うかもしれませんが、違うところからのじゃがいもの可能性もあります。となるとアオスタでじゃがいもを食べる際、「どこ産」か聞いてみるのも面白いかもしれませんね。

素材にこだわり、形にこだわる。イタリアにはパスタだけでなく、美味しいプリモピアット ニョッキがあります。
今回は、基本の手作りニョッキとしてじゃがいものニョッキを御紹介します。ソースはお好みのソースに和えて召し上がってください。

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