イタリアンの基本/イタリアンの基本関連情報

バリスタコンテスト世界第7位のバール 今注目のバールって何?

話題のバール旋風の火付け役がバールデルソーレ。こちらはイタリア公認の初の日本人バリスタがいます。また、ジェラートもミラノコンテストで3年連続金賞受賞の凄腕のバールです。

沈 唱瑛

執筆者:沈 唱瑛

イタリアンの基本ガイド

@ Bar del Sole

イタリア的バールの楽しみ方
世界バリスタコンテスト第7位
ジェラートコンテスト金賞

日本人バリスタのバール


イタリアにはどこの町にも必ずBAR(バール)があります。イタリア人にとってコミュニティーのスペースであり、気軽に立ち寄る「止まり木」みたいな所ともいえるでしょう。
日本でバールをたとえるならば「行つけの喫茶店」と言いたいところですが、少し異なるのは、生活に密着した「行つけの喫茶店」と言えるかも知れません。

しかしここ最近、日本にもイタリア式のバールの出店が増えてきています。気軽にカフェをというスタイルのセガフレードやロリータなどのチェーン展開型と、バールというビジネスにこだわった独立店鋪型に分かれます。

この独立店鋪型にひと際注目を浴びているのが、麻布十番にあるBAR del SOLE(バールデルソーレ)。こちらが注目される理由は一つ。彼にあるからです。

バールにはコーヒーなどをサービス・提供するBarista(バリスタ)という人がいます。レストランにシェフがいるように、バールにはかならずバリスタがいます。イタリアには、バリスタの協会があるのですが、そこで唯一認められた日本人初のバリスタ横山千尋さんが、このバールデルソーレのメインバリスタだからです。

ミラノでバリスタの修行を積んだ横山さんは、「人と人とのふれあいを大切にするコミュニティースペースを作りたかった」 として、フォルトゥーナという会社を設立し、イタリアのコミュニティースペースの代表とする本格的なバールをオープンしました。それがバールデルソーレです。

バールにつきものなのはバリスタだけではありません。イタリアに行くとよく見られるのが、テーブルももちろんあるのですが、BANCO(バンコ)と呼ばれる立ち飲みカウンターなのですが、このバンコが立派にあるのもこちらのバールの特徴です。

バールとはいえ、飲み物を飲むのなら座った方が良いのでは? と思う方がほとんどですが、では何故立ってのむバンコなのでしょうか?
簡単に言ってしまえば、「値段が違う」のです。

イタリアでもそうなのですが、着席と立ち飲みとでは、エスプレッソ一杯の値段が違うのです。ちなみにこちらのバールデルソーレでは、エスプレッソ一杯をテーブルでは250円、バンコでは150円で提供しています。このバンコの値段であれば、何度来てもそれほど苦になる値段ではないので、日によっては何回もバンコでカフェするお客様もいるとか。

私の場合、軽くランチを済ませ、カフェだけ手に持ってバンコへ行き、カンノーロをいただくのが通常なのですが、なにせカンノーロも、テーブルでいただくと250円、バンコでいただくと、なんと100円なのです。カフェとカンノーロでたった350円だけなのです! そしてカンノーロ片手にバリスタと世間話をしながら、楽しいバールな時間を過ごすのです。

 

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