中国/中国基本情報

中国のエリアガイド(2ページ目)

日本の約26倍という広大な中国。そこには56種の民族が存在し、独自の生活を築いています。そのため、同じ国でありながら各エリアで景色も文化も全く異なるのです。ここでは、華北、東北、華東、華中、華南、西南、西北、特別行政区という8つのエリアごとに、それぞれの特徴と見所をご紹介します。

鈴木 晶子

執筆者:鈴木 晶子

中国ガイド

華北
北京市、天津市、河北省、 山西省、内モンゴル自治区

天安門

北京のシンボル・天安門

古都平遥

古都平遥 (C)Gejian Architects & Engineers

首都北京や、北方最大の港・天津のある華北は、北方の中心的存在。上海の属する華東に次いで、外国人や外資系企業が多くなっています。およそ800年、中国の中心であり続けてきた北京が位置することから、遺跡や史跡が多く残され、その多くが世界遺産に登録されています。

■気候
全体的には大陸性気候で夏は湿度が低い高温で、冬は乾燥がひどく、マイナス10度を越える低温になります。最北の内モンゴルから南端の山西省まで、暖温帯、温帯、寒温帯の3つの気候帯が存在し、南北の気候差が大きくなっています。

■言葉
この地方で使われる言葉は、基本的には官話方言。これは中国の標準語(いわゆる中国語)である“普通語”の基礎となった言葉です。

■性格
華北を代表する北京人は、政治の話が大好きです。首都の住民だという自負から、プライドが高く、自分たちを特別と思っているふしがあります。

 

■観光事情
清東凌

北京から1泊旅行で行ける清東陵

最も有名な観光スポットは、なんといっても北京。かつて紫禁城と呼ばれていた故宮博物院や王室庭園の頤和園など、中国を代表する観光スポットが数多くあります。(北京詳細は「All About北京」を参照ください)。また、遊牧文化を体験できる内モンゴルの草原ツアーや、中国三大霊山の一つ、五台山への遍路ツアー、三国志の英雄劉備の故郷である河北省タク郡を訪ねる旅なども人気です。

<世界遺産>
万里の長城(河北、 山西、内モンゴル、北京、天津)、承徳避暑山荘と外八廟(河北)、清東陵・清西陵(河北)、雲崗洞窟(山西)、平遥古城(山西)、五台山(山西)、故宮博物院(北京)、周口店の北京原人遺跡(北京)、頤和園(北京)、天壇(北京)、明の十三陵(北京)、元上都遺跡(内モンゴル)
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