ザル蕎麦類は一年中出ますが、冷し蕎麦・冷しうどん・麦きり・となるとやはり真夏です。もっと暑くなるとサラダ蕎麦<辛みの効いたタレ>の注文が殺到します。同時にカキ氷がフル回転しだして、ソフトクリームにはもう見向きもしなくなります。
≪寒い夏は西瓜の売れ行きがさっぱりだそうですし、野菜の値段が高騰すれば家庭でセーブしてるのか、店では野菜料理の注文がどっと増えます。≫
きっと無意識のうちに、身体が足りない物を欲しているのでしょうから、自らの本能を信じて、食べたい物を食べたい時間に食べたいだけ摂るのが夏を乗り切る最善の方法かもしれません......で終らせる訳にはいきませんね。
夏バテに効く食べ物は?と問えば「ウナギ」か「焼き肉」と答える方が多いのではないかと思います。が、鰻が栄養面からみても最高の食品であることは解っていても、暑さで弱りきった胃腸が受けつけてキチンと消化してくれるでしょうか....なにせ私達の胃腸は水分や冷たい物の取り過ぎのせいで弱り切ってしまい、今にも悲鳴をあげそうなのですから.....
そんな時、夏バテ解消には『生姜と鯖と味噌』が一番!と教えてくれるのは『あるある大辞典』です。 生姜の成分が弱った胃壁を優しくいたわり、鯖で血圧を下げ、冷房で冷たくなった指先足先の血の流れを良くし、味噌パワーでとどめをさす!
材料で大方の予想がつくのは「鯖の味噌煮」、「鯖のピリカラ味噌煮」。今回は、若い方にも喜ばれる一品(鯖繋がりでもう一品)を紹介します。
≪味噌と同様、良質のたんぱく質をふくむ豆腐や枝豆(もともとの大豆の栄養の他に、大豆が持たないビタミンCをもつ)や納豆、もやしも夏ばて予防に適しています≫
【鯖の唐辛子味噌焼き】
●材料 4人分
さば1尾... 三枚におろし半分に切る
にんにく.. 1片 みじん切り
しょうが ..1かけ みじん切り
タカノツメ..1本 みじん切り
長ネギ 10cm.. みじん切り
合わせ味噌 (味噌大さじ3.5、酒大さじ2、砂糖大さじ2、ミリン大さじ1、醤油大さじ1、顆粒ダシ少々)
▼作り方
合わせ味噌の材料を全部あわせてさばの切り身に塗り付けて30分おく。
フライパンに、ごま油とサラダ油をあわせて大さじ2杯強熱し、さばの両面を焼く。(味噌が焦げやすいので注意!)
【鯖のおろし煮】
●材料
さば1尾 ....三枚におろし8つに切る
大根 1/3本... 荒くおろす
ししとう 8本... 串で刺して穴を開けておく
おろし生姜
出し汁 270cc
醤油 45cc
ミリン 45cc <6:1:1>と覚えておいて下さい。何にでも使えます。
▼作り方
鯖の切り身に酒と醤油とおろした生姜少々をからめて下味をつける(10分)
鯖の水気を拭き取り、片栗粉をまぶして油で揚げる。
ししとうもさっと素揚げにする。出し汁を煮立て、醤油、ミリンを加え、煮立ったら、鯖を入れ、大根おろしを加え、さっと煮て火を止める。
器にししとうとともに盛りつける。
--**--**--**--
【関連】
・ALL About Japan『女性の健康』
・夏の簡単料理「山形のダシ」【ダシのレシピ】