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関西と関東の味付けの違いの秘密 日本料理の特徴

日本料理の特徴を地方によって分けると「関西料理」「関東料理」「郷土料理」になります。関西と関東の味付けの違いは何故?郷土料理が生まれた訳は?西洋料理との大きな違いは?

大石 寿子

執筆者:大石 寿子

毎日のお助けレシピガイド

≪近年、料理も多種多彩になりまして、日本に居ながらにして世界各国の料理が味わえるようになりました。ひと昔前なら西洋料理イコールフランス料理と言ってさしつかえがなかったのですが、どうなんでしょう-------それでもやはり、世界の料理界をリードしてるのはフランス料理だと思うのですが≫

【調理の主従関係】
で、そのフランスを代表とする西洋の料理は、まず、煮る(焼く)があって、そして切るが後から付いてきます。
解り難いでしょうか?......なら言い方を変えまして、日本料理はですね、素材を割く(さく・包丁で素材を切ること)が主で、烹(煮るという意味)が
従になります
(割烹料理とはそんな意味です。)”包丁のさえ”が要求されるお刺身は日本料理独自のしかも、日本人の嗜好によくあった調理法と言えます。

でも、フランス料理の方はと言えば、烹が主なのです。つまり火を通してから切るわけです。日本料理でよく使用される素材『魚肉類』がわりあい均一な硬さなのに対して、西洋料理の主な素材である『鳥獣肉類』は、硬さ(熱の通り具合)が不均等です。牛1頭をとってみても肩、すね、しっぽ、舌が、全然違います。それを、焼く・揚げる・蒸す・煮込む、などの方法で柔らかく美味しく調理していきます。


時代は代わっても、新世紀になっても、この基本は忘れないで(というか理解した上で)和風にアレンジするにしても、あんまり日本人的な感覚に固執しないで、外国の食文化に敬意を表して調理して欲しい.....それは即ち、外国の料理を美味しく作る最大のコツに違いないからです。


【脱線】
故.林家三平師匠は、テレビの中ではとてもおちゃらけた感じの演技をなさる方でした。ふざけてるようにさえ見えたその舞台に立つ前に、楽屋で古典落語を何度も何度も復唱し、自分にOKを出せた時に、初めて本番の舞台に立てて「よしこさ~ん♪こっち向いて~」といった風に、演じる事が出来たのだと云います。子供だった私にはその深さを感じ取れませんでした。リアルで観ていた世代なのにもったいない事しました。林家三平は、落語界のピカソかもしれない!

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