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転作大豆について

日本屈指の米作地帯でも減反・転作問題はある訳で、旨い米が出来る地域では減反は免除!とはいかなくて、苦労してるのです、米作農家。グッと踏ん張って、牛の飼料にするためだけの米<稲>を作ったりもします。そして、負けるもんか!と女性達も立ち上がりました。女の深知恵!で転作大豆をパンにしてお茶にして、売り出します。

大石 寿子

執筆者:大石 寿子

毎日のお助けレシピガイド

----牛のえさになった米----

ご飯を残すと目が潰れるとまで言われて育った世代としては、なんとも複雑な思いがあるのですが、日本人の主食の米(というより稲)が牛のえさになるみたいです。昨年 輸入ワラが原因と見られる 「家畜伝染病口蹄疫」が発生して大問題になりましたね。 それをきっかけに飼料を国産にとの声が高まったという訳です。助成金も出るし水田も荒れないし、何より稲が作れるのだから、減反減反と言われっぱなしの農家にとっては、ありがたい事のようです。『そうは言っても中々割り切れない部分もあるんだ』とは生産農家の心の声。

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上記の一文は以前私が、ニュースレターのコラムで書いたものです。その時に転作作物に関して2.3お便りを頂きました。で、今回その中のひとつ「転作大豆」を調べてみました。もともと庄内地方は有名な「だだちゃ豆」の産地であり(大豆と枝豆は同じです)大豆作りに適してる土壌であるのかもしれません。昔からたいていの農家が田んぼの周りに枝豆を植えておりました。


今年1月、酒田市が地元大豆の消費拡大を狙い、大豆を使った新商品を一般公募しました。結果、パンとお茶を作り上げた二つの女性グループが選出され、市の助成を受けて、本格的な販売を始められるまでにこぎつけました。「大豆パン」(2個入り150円)は柔らかくした大豆を8分挽きにし、小麦粉などを混ぜて発酵させて焼いたもの。一方、大豆茶「んめ茶」(120g入り1000円)のほうは、大豆をバイ煎して、乾燥させたドクダミや柿の葉、モロヘイヤなどと混ぜたもので、どちらも豆独特のエグミを極力取り除くことに着手し、まろやかな味にしあがっています。
 

大豆に多く含まれるイソフラボンサポニンは、女性の美容(老化防止) 骨粗しょう症(リスクを軽減させる)生活習慣病(高血圧や動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞などの予防や改善)に効果があるため、出来上がった製品は六月頃から、健康食品として市の物産館などで売られるもようです。


それらと同時進行で地元大豆を使っての豆腐作りも開始され、試食会が開かれました。私も外国産大豆と地元産大豆を原材料にした豆腐の食べ比べ会に参加しました。同じ豆腐業者によって同じ手順で作られた訳ですから、はっきり言って、そんなに絶大なる感想はないです(申し訳ない).....やはり何かもっと付加価値がないと.......
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