お宅の「裏庭」、眠ってはいませんか?
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雑多な裏庭では、せっかくのスペースがもったいない
今回は、こういった裏庭部分を機能的なバックヤードとして活用するプランを考えてみましょう。
バックヤードとサービスヤード

効率よい家事動線も大切
「yard」だけでも「小さな裏庭」といった意味がありますが、ガーデニングにおけるバックヤードとは、育苗や植え替えなどの作業を行うための舞台裏的な意味も持ちます。
またサービスヤードという言葉もありますが、これは洗濯や物干し、ゴミ出しなど家事を行う屋外スペースを指す言葉です。勝手口付近にあることが多いのですが、動線上バックヤードと重なる部分が大きいと思われるので、今回はここもひっくるめて考えていきましょう。
裏庭スペースと動線を考える
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スペースは有効に使いたいが…
例えば、ゴミを出すときは?洗濯物を干すときは?庭で水やりをするときは?など、プランニングシートに色を変えて動線を書き入れていくと、日頃自分がどのように動いているのかが客観的にわかるようになります。
これから物置や作業スペースを設ける場合は、この動線を活かして考えていくと 設置後の動きもスムーズでストレスなく行えるでしょう。
また既存の物置などがある場合は、本当にその場所が適しているのか、もっと効率の良い場所はないのか再考してみましょう。
収納を考える
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エアコンの室外機カバーにも使える小型の木製物置 |
でも、ここが片付いていると作業効率がアップしますし、余計なものを買わなくてすみます。この辺は、家の冷蔵庫や物置などの収納を考えるとわかりやすいかと思います。
バックヤードにはガーデニング道具だけでなく、これから使う土や肥料といった資材のストックもあるので、「見せる」ことよりも「実用性」が重視されるスペースになります。それでも、収納用品を選ぶことで庭の雰囲気を壊さないバックスペースを作ることは可能です。
例えばこれまではスチール製が主流だった物置も、ガーデニングを楽しむお宅が増えたことにより庭にマッチした木製のガーデンシェッドが市場に出回るようになりました。また狭いスペースにも設置できる、ポリプロピレン製のロッカータイプや、ベンチを兼ねたストッカーなどバラエティも豊かになりました。設置するスペースと収納するものの分量に合わせることはもちろん大事ですが、それにプラスしてイメージに合ったものを選ぶことで片付けも楽しくことなるでしょう。
また、スペース的にみてピッタリ合うものが見つけられない場合は、DIYで作っても素敵です。木工が難しいときは、パイプを専用パーツで組み合わせて様々なものを作ることができる、「イレクター」という商品もあります。こちらもガーデニングで利用することを意識してか、「ガーデニンググリーン」や「ブラウン(木目)」という色のパーツも販売されていますので検討してみては。
収納の基本については、ガイドサイト【収納】を参考にしていただくとして、ここでは割愛しますが、例えば肥料とそれを計る道具、施すときの道具など、セットで使うものは一まとめにしておくと便利だと思います。
なお、花苗を買ったときについてきた白いプラ鉢など、自分のガーデンスタイルに合わないものは、この際処分してスッキリすることも必要です。
作業スペースを考える
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やはり作業スペースも確保したいもの
こういった場合は、裏庭に繋がる庭の一角に作業スペースを設けることも考えてみましょう。
90×180センチのラティス一枚分の壁面と半畳分のスペースがあれば、ストッカー兼作業台を設けることができます。ネット通販でも木製やスチール製の作業台が販売されていますし、前述のイレクターなどを利用してDIYすれば、自分が持っている道具類に合わせたオリジナル品が作れます。
ベランダガーデニングの場合
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シェルフに道具類も収納 |
ベランダでは裏庭と呼べるスペースが無いので、いかに見せたいものを見せ、見せたくないものを隠すのかが腕の見せ所でしょう。
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同じ高さの棚が二つあれば、板を載せただけで簡易作業台にできる |
作業スペースにはエアコンの室外機カバーを利用したり、飾り棚にバタフライ式のテーブルを取り付けてもいいですね。また、画像のように棚を利用して、必要なときだけ作業台を設けることもできます。テーブルの高さにしておけば、かがんだ姿勢で行うよりも作業が楽になります。
普段はなかなか手が回らない裏庭ですが、この機会に活用法を見直してみてはいかがでしょう。