ガーデニング・園芸/ガーデニング関連情報

裏庭の機能的な使い道!バックヤードのガーデニングお役立ち情報

ガーデニングビギナーから一歩前進するための「センスアップのヒント集」。今回は、普段あまり活用されていないと思われる裏庭を、機能的な使い道であるバックヤードにするプランを考えてみましょう!この機会に活用法を見直してみてはいかがでしょうか。

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

お宅の「裏庭」、眠ってはいませんか?

裏庭の機能的な使い方とは?ガーデニングお役立ち情報

雑多な裏庭では、せっかくのスペースがもったいない

一戸建て住宅の場合、隣接する民家や接面道路の状況にもよりますが、一般的には家の南面や東面を庭に当てるお宅が多いと思います。おのずと日当たりの悪い北面や西日の強い西面はあまり活用されずに、雑草天国になっていることも。
今回は、こういった裏庭部分を機能的なバックヤードとして活用するプランを考えてみましょう。
   

バックヤードとサービスヤード

効率よい家事動線も大切

効率よい家事動線も大切

【センスアップのヒント集Vol.5 「始末の良さ」から、美しさを】でも、整理整頓で作業効率アップにもなる「庭を支えるスペース」としてご紹介したバックヤード(backyard)ですが、直訳すると「裏庭」という意味になります。
「yard」だけでも「小さな裏庭」といった意味がありますが、ガーデニングにおけるバックヤードとは、育苗や植え替えなどの作業を行うための舞台裏的な意味も持ちます。
またサービスヤードという言葉もありますが、これは洗濯や物干し、ゴミ出しなど家事を行う屋外スペースを指す言葉です。勝手口付近にあることが多いのですが、動線上バックヤードと重なる部分が大きいと思われるので、今回はここもひっくるめて考えていきましょう。
 

裏庭スペースと動線を考える

スペースは有効に使いたいが…

スペースは有効に使いたいが…

裏庭のスペースがどれだけあるのか、また自分は普段家の周りをどのように動いているのか(動線)を把握しておくことは、プランニングの上で重要です。これによって、どこに何を置くのか、どう活用していくのかが見えてくるからです。

例えば、ゴミを出すときは?洗濯物を干すときは?庭で水やりをするときは?など、プランニングシートに色を変えて動線を書き入れていくと、日頃自分がどのように動いているのかが客観的にわかるようになります。
これから物置や作業スペースを設ける場合は、この動線を活かして考えていくと 設置後の動きもスムーズでストレスなく行えるでしょう。
また既存の物置などがある場合は、本当にその場所が適しているのか、もっと効率の良い場所はないのか再考してみましょう。

収納を考える

木製の物置
エアコンの室外機カバーにも使える小型の木製物置
裏庭は、放っておくとすぐに雑然となってしまいがちです。メインガーデンやファサードと違って、あまり人目につかない場所であることもその一因です。
でも、ここが片付いていると作業効率がアップしますし、余計なものを買わなくてすみます。この辺は、家の冷蔵庫や物置などの収納を考えるとわかりやすいかと思います。

バックヤードにはガーデニング道具だけでなく、これから使う土や肥料といった資材のストックもあるので、「見せる」ことよりも「実用性」が重視されるスペースになります。それでも、収納用品を選ぶことで庭の雰囲気を壊さないバックスペースを作ることは可能です。
例えばこれまではスチール製が主流だった物置も、ガーデニングを楽しむお宅が増えたことにより庭にマッチした木製のガーデンシェッドが市場に出回るようになりました。また狭いスペースにも設置できる、ポリプロピレン製のロッカータイプや、ベンチを兼ねたストッカーなどバラエティも豊かになりました。設置するスペースと収納するものの分量に合わせることはもちろん大事ですが、それにプラスしてイメージに合ったものを選ぶことで片付けも楽しくことなるでしょう。

また、スペース的にみてピッタリ合うものが見つけられない場合は、DIYで作っても素敵です。木工が難しいときは、パイプを専用パーツで組み合わせて様々なものを作ることができる、「イレクター」という商品もあります。こちらもガーデニングで利用することを意識してか、「ガーデニンググリーン」や「ブラウン(木目)」という色のパーツも販売されていますので検討してみては。

収納の基本については、ガイドサイト【収納】を参考にしていただくとして、ここでは割愛しますが、例えば肥料とそれを計る道具、施すときの道具など、セットで使うものは一まとめにしておくと便利だと思います。
なお、花苗を買ったときについてきた白いプラ鉢など、自分のガーデンスタイルに合わないものは、この際処分してスッキリすることも必要です。
 

作業スペースを考える

やはり作業スペースも確保したいもの

やはり作業スペースも確保したいもの

「裏庭は隣家との隙間が人一人通るのがやっと」という場合、そこに作業スペースを設けることは難しいかもしれません。でも育苗や植え替え、あるいは盛りを過ぎた植物を表舞台から引っ込めたりといった作業はガーデニングにつきものです。
こういった場合は、裏庭に繋がる庭の一角に作業スペースを設けることも考えてみましょう。
90×180センチのラティス一枚分の壁面と半畳分のスペースがあれば、ストッカー兼作業台を設けることができます。ネット通販でも木製やスチール製の作業台が販売されていますし、前述のイレクターなどを利用してDIYすれば、自分が持っている道具類に合わせたオリジナル品が作れます。
 

ベランダガーデニングの場合

鉢置き台
シェルフに道具類も収納
ベランダはガーデニングスペース兼物干し場であり、さらにゴミの一時置き場であったりもします。また、エアコンの室外機が据え付けられていたり、非常時には避難経路にもなる場所です。つまり見方によってはメインガーデンであり、バックヤード、サービスヤードでもあるわけですね。
ベランダでは裏庭と呼べるスペースが無いので、いかに見せたいものを見せ、見せたくないものを隠すのかが腕の見せ所でしょう。




 
簡易作業台
同じ高さの棚が二つあれば、板を載せただけで簡易作業台にできる
ベランダガーデニングで作業効率を落とさずに、しかも見た目もよくするポイントは、道具類は最小限に見た目も重視で厳選して、「見せる収納」で取り出しやすくすることです。
作業スペースにはエアコンの室外機カバーを利用したり、飾り棚にバタフライ式のテーブルを取り付けてもいいですね。また、画像のように棚を利用して、必要なときだけ作業台を設けることもできます。テーブルの高さにしておけば、かがんだ姿勢で行うよりも作業が楽になります。

普段はなかなか手が回らない裏庭ですが、この機会に活用法を見直してみてはいかがでしょう。
 
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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