なぜか縁起が良いハーブ、ワイルドストロベリー

ワイルドストロベリーの育て方とは

ワイルドストロベリーで結婚できるの?!

ワイルドストロベリーは市場に出回っている食用イチゴに比べると葉・花・実とも全体が小ぶりですが、小さな赤い実を鈴なりにしている様は本当に可愛らしいものです。この植物、ヨーロッパでは「Lucky&Love」を、アメリカでは「Miracle」を呼ぶと言われる縁起の良いハーブです。日本でも数年前に、「ワイルドストロベリーを育てて結婚できた」と話題になったことがあるので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

ただし、どうしてこのように縁起の良い言い伝えがあるのかが不明で、私も調べてみたのですが、知り得たのは「キリスト教では正義の象徴とされていた」という、これまた雲を掴むような話だけでした。 良い言い伝えに関しては、「信じるものは救われる」といったところなのかもしれませんね。
ワイルドストロベリーのデータ

ワイルドストロベリーのデータ

   

ヘビイチゴとエゾヘビイチゴ

ワイルドストロベリーの別名にエゾヘビイチゴとありますが、これは『蝦夷(エゾ、いまの北海道)に自生する(帰化した)ヘビイチゴに似たイチゴ』ということで付けられた名前でしょう。ヘビイチゴ(Duchesnea chrysantha)と本種は異なります。
 
ヘビイチゴの花 ヘビイチゴの実
ヘビイチゴの花は黄色で、可愛らしいが… 実は垂れ下がらず、食用に
 

ワイルドストロベリーの葉はハーブティーに

ワイルドストロベリーの実
真っ赤に熟したワイルドストロベリーの実
すがすがしい芳香が好まれるワイルドストロベリーですが、利用するのは主にその葉と実です。実は赤く熟したものから収穫して、ジャムや果実酒に利用できます。また、イチゴと同じようにそのままパイなどに入れてもおいしく食べられます。

ただし加工できるだけの量を一度に収穫できるとは限らないので、収穫したものをその都度冷凍保存しておくと良いでしょう。もちろん、そのまま生食で野趣のある甘酸っぱい味を楽しむこともできますよ!
果実にはビタミンや鉄分、カリウムが多く含まれていて、生のまま実をつぶしてパックにすると日焼け後のほてりを鎮めてくれたり美白効果も期待できます。

葉の方は、ハーブティーに利用できます。フレッシュでもOKですが、ドライにしておくといつでも楽しめるのでお勧めです。割とクセのない味ですからハーブティーになじみのない方でも召し上がれると思いますが、お口に合わない場合は紅茶とブレンドしてみてください。 ハーブティーには神経の鎮静作用、利尿、健胃作用があります。また収斂作用もありますのでオイリースキンの収斂化粧水としても使えます。ドライリーフはティーだけでなく、ポプリにも利用できますよ。

この他グランドカバープランツとして、また寄せ植え材料としてガーデニングでも活躍してくれる植物です。(※お肌や体質に合わない場合もありますので、異常を感じたときはご使用をお控えください。)
 

ワイルドストロベリーの栽培方法

ワイルドストロベリー
群生するワイルドストロベリー
手軽にワイルドストロベリーを楽しみたいなら、苗からはじめるのがおすすめです。植え付けは真夏と真冬を避け、春か秋に行います。地植えにする場合は、日当たりと風通しの良い場所に植えましょう。鉢植えで楽しむ場合は、水はけと水もちが良い土を使います。

水やりは、鉢植えの場合は鉢土が乾いたら底穴から流れ出るくらいにたっぷりと与えます。地植えの場合は植えつけ時にたっぷりと水やりをしたら、あとは酷く乾燥が続いたときを除いて特に水やりの必要はありません。肥料は、鉢植えの場合は緩効性の肥料を真夏と真冬を避けて月に一回程度施します。

【管理のポイント】
名前に「ワイルド」とつくくらいですから性質はいたって丈夫。北海道で帰化して野生化しているくらいで、耐寒性も強い植物です。ただし、真夏の暑さと直射による乾燥で弱ってしまうことがあるので、鉢植えの場合は夏は半日陰の涼しい場所で管理すると良いでしょう。地植えの場合は、遮光ネットを利用するなどして、日差しをやわらげてあげましょう。

またワイルドストロベリーは連作を嫌います。同じ場所に植え続けていると、株が小さくなり実りも悪くなります。株自体も老化しますから、子株を取って株を更新するとともに、植える場所(コンテナの場合は土)も変えるようにしましょう。
 

ワイルドストロベリーの殖やし方

ワイルドストロベリー
こちらは黄金葉のワイルドストロベリー
ワイルドストロベリーはイチゴと同じく、ランナーを出して子株ができるので容易に殖やすことができます。ランナーの先にできた子株を培養土を入れたポットなどにU字ピンで固定しておくと、やがて根付きます。根が付いたらランナーを切り、独立した株として育てます。なおランナーは子株に栄養を送るためのものなので、果実を充実させたい場合は余分なものは切り取っておくと良いでしょう。

また、ご紹介したように縁起の良い言い伝えのあるワイルドストロベリーは、種苗メーカーの袋売りの種だけでなく、様々な栽培キットの形で雑貨屋さんなどでも販売されています。育て方の解説もついていますから、こちらもチャレンジしてみては?

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