レモンバームとミツバチの所縁

レモンバーム

レモンバーム

レモンバーム(Lemon balm)という名前は英名で、その学名は「メリッサ」。 このメリッサという名前の由来は、「ハチミツ」を意味するラテン語からとか。 その花の蜜を求める蜂たちが集まるので、ビーバーム(Bee balm、Beeはミツバチのこと)という別名もあります。

またギリシア神話に、『神々の王ゼウスは幼い頃に乳母アマルティアに山羊の乳を、アマルティアの妹メリッサに蜂蜜を与えられて育った…』という話があります。このメリッサが蜂蜜をとっていた植物に、そのまま「メリッサ」という名を付けたとも言われています。
レモンバームのデータ

レモンバームのデータ

 

レモンバームは活力の源

このようにミツバチとは縁の深い間柄のレモンバームですが、その秘められたパワーにも注目!レモンバームは高血圧、神経性の消化不良、頭痛、ストレスなどに良いとされ、更に脳の活性化や若返りといった嬉しい効果も秘めています。 このことから、ヨーロッパでは昔から「活力の歓び」、「長寿のハーブ」と呼ばれ親しまれてきたハーブなのです。

レモンとミントを合わせたような香りを嗅ぐだけでも、イライラや気分の落ち込みを取り除き、爽快感を与えてくれるレモンバーム。お庭に、一株は欲しいハーブですね。
 

レモンバームを苗から育てる

レモンバーム
ヒョロヒョロよりズングリと茎間が詰まったものを
レモンバームは、苗からの栽培がおすすめです。購入の際は、枝と枝の間が間延びしているものやヒョロヒョロしたものは避け、株元ががっしりした苗を選びましょう。植え場所は日向~半日陰で、保水性と風通しの良い場所が向いています。植え付け2週前に苦土石灰で土の酸度を調整し、その1週後(植え付け1週前)に堆肥をすきこんでおきます。

苗の植え付け後はたっぷりと水やりしますが、その後は乾燥と過湿の両方に気をつけて管理します。肥料は、庭植えではほとんど必要ありません。鉢植えの場合には、月に1度1000倍に薄めた液肥を施す程度で充分です。

梅雨時の蒸れと、夏期の乾燥で枯らしてしまう場合があります。株の蒸れ防止には、収穫を兼ねて枝を透かしたり、3分の1ほど切り戻すなどして風通しを良くしておきます。鉢植えは特に夏期の水切れに注意し、半日陰に移動させたり、必要であれば夕方にも水やりしてあげましょう。

レモンバームは、耐寒性のある宿根草です。冬に地上部は枯れますが、翌春また新芽を出す植物です。降霜前に地上部を切り戻し、マルチングを施しておきましょう。
 

レモンバームを種から育てる

レモンバームの種
レモンバームの種
レモンバームの種は発芽率は悪くないのですが、発芽まで2週間くらい時間が掛かり、その間は乾燥させないように注意しなくてはなりません。このため苗からの栽培が一般的になっていますが、こぼれ種から発芽することも多いので、ぜひ種まきにもチャレンジしてみてください。

種の蒔き時は春か秋、発芽適温である15~20℃を保てばOKです。育苗箱などにばらまきし、覆土はせずに腰水で吸水させます。発芽までは土が乾燥しないように管理します。発芽後は順次間引きし、草丈3センチくらいになったらポリポットなどに移植します。その後、草丈10センチほどになったら定植します。以降の管理は、苗から育てる方法に準じます。
 

レモンバームの殖やし方

レモンバームの花
小さく、目立たないレモンバームの花
レモンバームは、挿し芽、株分けで殖やすことができます。挿し芽は、若い枝先を5~7センチほど切って、挿し木用土に挿します。その後は、半日陰で水を切らさないように管理します。

株分けは、通常の草花と同じように扱います。春か秋が、株分けの適期です。 性質は丈夫で、放っておくとどんどん株が大きくなるタイプです。2~3年に一度は株分けして、株の更新を図りましょう。
 

レモンバームを収穫しよう!

ハーブティー
おすすめは、ハーブティー
レモンバームの魅力は、何と言ってもその爽やかなレモンのような香り。お料理やデザートの添え物などには、その都度新芽を摘んで使うことができます。保存用には、その香りを存分に生かすため、花が咲かないうちに収穫してしまいましょう。梅雨の切り戻し時に収穫し、乾燥保存しておくとよいですね。

収穫したレモンバームは、ハーブティーやハーブバス、ポプリの他、サラダやスープ、ドレッシングといったお料理にも活用できます。その中でも、まず試していただきたいのは、やはりハーブティーですね。何しろ、「毎日飲み続ければ、長生きする」とまで言われるくらいですから。毎日とまではいかなくても、ちょっとした気分転換にでも味わってみてはいかがでしょう。

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