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ダブルデッカーのやり方! 春を彩る植え付け方法

「ダブルデッカー」という植え付け方法をご存知でしょうか? ダブルデッカーとは、本来は「二階建てバス」を意味しますが、ガーデニングでは開花期や背丈の異なる種類の球根を何層かに段差をつけて植え付ける手法を指します。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

ダブルデッカーのやり方

ダブルデッカーのやり方

ダブルデッカーのやり方

ダブルデッカーとは、本来は「二階建てバス」を意味しますが、ガーデニングでは開花期や背丈の異なる種類の球根を何層かに段差をつけて植え付ける手法を指します。
ここ数年、ガーデニング関連の雑誌やテレビでも紹介されているので、「あぁ、アレか」と思い当たる方も多いことでしょう。

※鉢植えの場合、覆土は球根の高さの一個分くらい。
大きさが違えば覆土の量も違うので、その意味でもダブルデッカーは利にかなっていますね。
ちなみに三段植えは「トリプルデッカー」、とても豪華になります。


情報として見たり聞いたりしたことはあるけど、実際に挑戦してみた事はない…という方のために、植えつけ方法を簡単にご説明しましょう。
 
<目次>
 

準備するもの

大きめの鉢、鉢底土、培養土、元肥(マグァンプKなど)、そして球根です。
球根は開花期と開花時の草丈を吟味して、数種類準備します。
(植える品種にもよりますが、10号鉢でしたら球根は20~30球くらい植え込みます)

※今回は8号鉢に、草丈の異なるチューリップ二種と房咲き水仙、クロッカスで24球植え込みました。
 

植えつけ方法

鉢に鉢底土を敷き、元肥を加えた培養土を鉢の3分の2くらいまで入れます。
開花時の草丈を考慮して大きい球根を配置し、球根の頭が見え隠れする程度まで培養土をかぶせます。
その上に一段目の球根の真上にならないよう小さい球根を配置し、培養土を入れます。
後は、土の表面が乾いたら水やりするのを忘れずに、戸外で管理します。

※一段目の高さは、(鉢の深さ)-(ウォータースペース)-(球根の高さ×2)が目安です。
 

草丈の異なる組み合わせ

開花期が同じチューリップでも、草丈の低いもの、高いものと、いろいろな種類があります。
球根についているラベルを参考に取り揃えて、開花時の姿をイメージして植え込みましょう。
 
*チューリップの品種例(いずれも中生咲き)
ライラックワンダー
(草丈低)
クルシアナ・クリサンサ
(草丈低)
黄小町
(草丈中)
ホワイト・トライアンファター
(草丈高)
 

開花期の異なる組み合わせ

球根植物は比較的花期が短いものですが、ダブルデッカーで開花期の異なる品種を入れると、一鉢でも長く楽しむ事ができます。
一品種では一ヶ月くらいしか花が楽しめない球根植物も、開花が少しずつずれるように考えて組み合わせると2、3ヶ月は楽しめるというわけです。

*組み合わせ例
  ・クロッカス…3月
  ・ムスカリ…3~4月
  ・早生チューリップ…3~4月
  ・中生~晩生チューリップ…4~5月
 

球根以外の植物を入れた組み合わせ

球根だけ植え込んだ鉢は、春に芽が出るまではただ土が入っているだけの寂しい姿。
春の開花時を見越して、あらかじめコニファーやグランドカバーになる植物を一緒に植えておけば、いまから楽しめます。
例えば、バックにコニファーを植え、春にはその周囲にチューリップやムスカリ、クロッカスが咲くように配置します。
さらにグランドカバーとして、常緑のアイビーなどをさして完成。
アイビーはワイヤーに絡ませてトピアリー風にしたり、ピックを飾っても可愛いですね。

※一緒に植え込む植物は、霜にも耐えられるものを選びましょう。

春の開花期をイメージしながら、さまざまな組み合わせで楽しんでみましょう!

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