球根の植え方
球根の植え方
今回は、「土に埋めるだけ・間引きの手間がない・種類によっては数年間植えっぱなしでもOK!」という、球根の植え付けにチャレンジしてみましょう。
ちょうど10月~11月は、秋植え球根の植え付けに最適な時期となっています。店頭にもチューリップ、ムスカリ、クロッカス、ユリ、水仙といった定番ものが並んでいる時期。
庭のデザインに基づいて開花時の草丈を考慮したり、カラーデザインで揃えてみたり…開花時の写真を参考に好みの花の球根を選んで、植えてみましょう。
さて、「埋めるだけ・手間なし・植えっぱなし」とお手軽な球根ですが、それでもいくつか注意点・ポイントがあります。以下にまとめてみましたので、参考にしてください。
球根の選び方
品種別にバラ売りされている球根の場合、ひとつひとつ手にとって吟味して選びましょう。
ポイントは、大きくて重みがある・硬くしまっている・傷やデコボコがない・斑点などが出ていないこと。特に発根部に傷があるのはNG!
ネット売りされているものは、触って確かめます。一見きれいに見えても、触ってみて中がスカスカだったりフニャフニャしてるものは発芽しません。
球根の消毒
植え付け前にちょっと一手間、殺菌剤による消毒です。
作業は、品種別に球根をネットに入れて、薬液に浸けこみます。
使用する薬剤は、ベンレート水和剤、オーソサイド水和剤、ホーマイ水和剤などです。この薬剤を添付の説明書に従って、水で薄めて使用します。
だいたい30分くらい浸して、その後球根を陰干しにします。
必ずしも必要な作業ではありませんが、球根腐敗病の防除になります。
花壇に植える
植え付け前にあらかじめ土を耕し、元肥を施しておきます。球根の配置は開花時を想定して決めますが、球根の間隔は植え付ける球根の2~3球分あけて、深さは2球分くらいに植え付けます。
コンテナに植える
鉢底土を入れ、培養土をコンテナの深さ2分の1くらい(ウォータースペースを除き)まで入れます。これが、根張りスペースとなります。マグァンプなどの緩効性肥料を元肥としていれ、培養土と軽く混ぜておきます。
肥料に直接触れないように、1~2球分くらい間隔をあけて球根を配置し、球根約1球分の覆土をかけます。
鉢の深さにもよりますが、根張りスペースを確保するためにやや浅植えになることもあります。
写真はチューリップの球根を配置したところ。
まわりにムスカリを植えたいので、この上に軽く覆土してから、ムスカリを配置します。
管理方法
コンテナ植え付けの場合、土の表面が乾いてきたらたっぷり水やりします。花壇植えの場合は極端に土が乾燥したとき以外は、水遣りはしません。水遣りは朝のうちに済ませます。夕方に水やりすると鉢土が夜間に冷えてしまい、特に寒冷地では凍ってしまうことがあります。
芽が出て葉が伸びてきたら、蕾が出る前に化成肥料で追肥します。
花が咲き終わったら早めに花がらを取りますが、葉は球根の肥大に必要ですから、刈り取らないようにします。
花後はお礼肥えとして、ややカリ分の多い化成肥料や草木灰を与えます。
チューリップなどは残した葉が黄色っぽく枯れてきたら、球根を掘り上げます。
以上が一般的な球根の栽培方法となりますが、品種により植え付けの深さ・栽培方法・掘り上げ後の管理方法など違ってくる場合があります。
それではここで、数年間植えっぱなしOKの球根たちをご紹介!
★ムスカリ★ユリ★チオノドクサ★水仙★クロッカス
★スノーフレーク(すずらん水仙)★ シラー★ヒヤシンス
★スノードロップ…etc.
さあ、来春の花盛りを夢見て、今度の週末は球根選びに出かけてみましょうか?
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