ガーデニング・園芸/ガーデニングの始め方

冬に行う土作り

寒くなると、庭に出るのも億劫になりがち。でも、冬だからこその庭仕事があります。植物を育てるのに重要な土、今回は冬に行う土作りを紹介します。

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

今回は冬の寒さを利用した、土の改良方法をご紹介します。寒い中での作業ですから、手早く済ませたいですね。
まず、道具を準備しましょう。庭の土だけ改良するのならスコップとシャベルくらいでいいのですが、コンテナなどの土を改良するには、以下の物を準備しましょう。シャベル・園芸用シート(新聞紙などでもOK)・フルイ・不織布・園芸用トレイ(ザル状の物でOK)・水(or熱湯)です。(道具はキチンと洗ってあるものを使いましょうね。病原菌や害虫の卵が潜んでいるかも知れませんから。)

では手始めに、冬の間何も植わっていない花壇の土を改良してみましょう。花壇の土を荒く掘り返して、寒さにあてる『天地返し』を行います。これは、下層部の土を地上面に掘り返し、寒さに当てることによって病害虫の駆除をするためです。この作業は冬の間、月一回程度、つまり冬季に2~3回行うことになります。作業自体はこれだけです。簡単ですよね?
2月下旬頃、最後の作業の際に苦土石灰と堆肥を土に混ぜ込みます。これで春先の花苗の植付けの準備ができたわけです。尚、積雪地などでは雪の積もる前の11月下旬と、雪が解ける3月頃に行うと良いでしょう。

鉢植えやコンテナで一年間植物を楽しんだ後の土は、もう少し手間がかかります。まず、コンテナの中の土を園芸用シートの上にすべて空けて、鉢底土、古根、茎や枯葉を取り除きます。次に残った土をフルイにかけて、更に古根やゴロ土を取り除きます。こうして選り分けた土は、園芸用トレイに不織布を敷いた上にあけ、水をたっぷりかけます。後はこの土を充分寒さにあてます。水よりも熱湯を使うと、病害虫の殺菌効果があがります。花壇の土同様、月に一回程度上下を入れ替えると、更に効果的です。春の植付けの際は、この土に赤玉土、腐葉土、ピートモスなどを加えて、再利用できるようになります。

いかがですか?作業そのものは難しくないですよね。勝敗の決め手は、手間を掛けてあげられるかどうかにかかっています。冬の間にしっかり土作りをすることが、春から美しい花を咲かせる最大のコツですね。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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