育てられているときと同じ状態がベスト
畑で縦に伸びている野菜を寝かせておくと、上に向かって伸びてしまうのは、収穫後も野菜が生長しているから。 |
野菜は収穫されたあとも呼吸をし、成長します。アスパラを冷蔵庫に寝かせて保存しておいたとき、しばらくすると、頭の部分から折れ曲がって伸びてしまうのを見たことはありませんか。アスパラは畑にあるときは立っており、横に寝かせることで元の姿勢に戻ろう無理な成長します。こうした成長の力は野菜そのものの栄養分から使われ、それが鮮度や美味しさが落とす原因になります。
そのため、できるだけ無理な成長をさせないことが大切。収穫した時点で鮮度は少しずつ落ちてしまいますが、野菜にとって一番自然な状態に置くことで、それを遅らせることができます。
新聞紙+ポリ袋で鮮度を長持ち
吸水性・保湿性に優れた新聞紙は、野菜の保存に優れもの。普段新聞を取っていない人も手に入れておくと便利です。 |
また、野菜の大半は、多くの水分を含んでいます。冷蔵庫で保存することで、その水分が蒸発し、鮮度が失われてしまいます。乾燥が苦手な野菜は、濡れた新聞紙でくるみ、ポリ袋に入れておくことで、長持ちします。一方で、水分を苦手とする野菜もありますが、この場合は乾いた新聞紙で包み、ポリ袋に入れて保存しましょう。
新聞紙には吸水性があるため、野菜の水分を保持するのにも、野菜を乾燥した状態で保存するのにも便利です。ただし、一人暮らしでは新聞を取っていない人も多いと思いますので、そんなときにおすすめしたいのが市販されている野菜保存袋です。適度な水分の保持やエチレンガスの発生抑制に優れていますので、保存に効果的です。
野菜の保存法の基本
■トマトポリ袋に入れて、冷蔵庫(野菜室)で保存します。
■キュウリ
ポリ袋に入れて、へたを上にし、立てて、冷蔵庫(野菜室)で保存します。冷やしすぎると傷みやすいので、野菜室がない場合、冬場は冷蔵庫から出して、涼しい場所で保存するのがおすすめです。
■にんじん
水気に弱いので、濡らさないように。新聞紙に包んで、冷蔵庫(野菜室)で茎を上に立てて保存します。
■レタス
湿気にも乾燥にも弱いです。新聞紙に包んでからポリ袋に入れて、冷蔵庫(野菜室)で保存します。傷みやすいので、できるだけ早く食べ切りましょう。
■キャベツ
芯から傷んでくるので、くりぬいて、濡らしたキッチンペーパーなどを詰めてポリ袋に入れると、日持ちします。冷蔵庫(野菜室)で保存します。
■白菜
冬場は新聞紙に包み、涼しい場所で保存します。暖かい時期やカットしたものはラップに包んで、冷蔵庫(野菜室)へ。
■ナス
ポリ袋に入れて、冷蔵庫(野菜室)で保存します。冷やしすぎると皮が固くなるので、野菜室がない場合、常温で保存し、早めに食べ切りましょう。
■だいこん
葉がついているときは切り落として、濡れた新聞紙に包み、冷蔵庫(野菜室)で保存します。カットしたものはラップに包み、冷蔵庫(野菜室)へ。
■玉ねぎ
風通しがよく、涼しく、日が当たらない場所で保存します。冷蔵庫には入れません。できればネットなどに入れて、日影に吊るしておくと日持ちします。
■じゃがいも
風通しがよく、涼しく、日が当たらない場所で保存します。冷蔵庫には入れません。芽が出てしまうので、必ず日の当たらない場所で。
■かぼちゃ
丸のままなら新聞紙に包んで、風通しがよく涼しい場所で。数ヶ月保存できます。カットされたものは、種とわたを取り除き、ラップできっちりと包んで、冷蔵庫(野菜室)へ。
■ごぼう
泥つきなら新聞紙に包んで、風通しがよく涼しい場所で保存します。できれば、根を下にして立てる。洗いごぼうはポリ袋へ入れて、冷蔵庫(野菜室)で保存します。
■ブロッコリー
ポリ袋へ入れて、冷蔵庫(野菜室)で立てて保存します。あまり日持ちがしない野菜なので、早めに食べ切りましょう。
■ほうれん草・小松菜
濡れた新聞紙に包んで、ポリ袋に入れ、冷蔵庫(野菜室)で立てて保存します。
■ネギ
新聞紙に包み、冷蔵庫(野菜室)で保存します。できれば、根を下にして立てます。泥つきネギは新聞紙に包み、涼しく日の当たらない場所で立てて保存します。
■しいたけ
水分に弱いので、濡らさないように。新聞紙に包み、ポリ袋に入れて、冷蔵庫(野菜室)で保存します。
次のページでは、一人暮らし向けの小さな冷蔵庫での野菜保存の注意点と、冷凍保存の活用について紹介します>>次のページへ