ただし、野菜は選び方や保存法によっては、どれだけ日持ちするかは変わります。そこで今回は、野菜をムダにすることなく、最後まで美味しく食べる方法について紹介します。
鮮度を見分ける目を持とう
買うときに野菜をよく見る習慣をつけるだけでも、野菜の日持ちが変わることも。「どれでもいいや」ではなく、しっかりチェック! |
どういった野菜の鮮度が高いのかを見分けるためには、日頃からよく野菜をチェックする習慣を持つのが一番です。とりあえず必要だからと買ってしまわず、じっくりひとつひとつ手に取って、よくチェックしてみましょう。それぞれの野菜によって見分け方は違いますが、ごく基本的なこととして、葉が黄色くなっていたり、実が柔らかくなっていたりするものを避けるだけでもずいぶん違います。
また、お店によって仕入れのタイミングが違いますので、もし近所で数軒から選ぶことができるのであれば、それぞれに足を運んで、最も鮮度の高いものを扱っているお店を見つけましょう。八百屋さんなど店員さんと近い距離で買い物ができるお店では、美味しい野菜について聞いてみるのも楽しいかも。
野菜の選び方の基本
■トマトヘタの部分が緑色をしており、ピンと立っているものが鮮度が高いです。実が角ばっているものは中身がスカスカになっていることがあるので、丸いものを選びましょう。
■キュウリ
表面のトゲトゲがとがっているものの方が新鮮です。緑色が濃いものを選びましょう。
■にんじん
鮮やかなオレンジ色で、表面がなめらかなものを選びましょう。表面や切り口が茶色や黒に変色しているものは鮮度が落ちています。
■レタス
切り口が白いもの、葉先が茶色くなっていないものを選びましょう。持ったときに重いものは成長しすぎており、傷みが早い上に苦味を感じることがあります。
■キャベツ・白菜
重みがあり、巻きがしっかりとしているものを選びましょう。カットしたものは傷みやすいですが、丸ごとは一人暮らしに大きすぎることも。カットを買うときは切り口を見て、白いものが鮮度が高いです。白菜は時間が経つと、切り口の部分が盛り上がってくるので、平らなものを選びましょう。
■ナス
ヘタのトゲが痛いくらいにとがっているものが新鮮です。色が濃く、表面にハリやツヤがあるものを選びましょう。
■だいこん
ずっしり重みがあるものの方が新鮮です。葉がついているときは、黄色くなっていないものを選びましょう。カットしたものは断面を見て、白っぽいモヤモヤした筋が入っていないもの、スが入っていないものを選びます。
■玉ねぎ
芽や根の出ておらず、丸みがあり、固く、重いものを選びましょう。
■じゃがいも
芽が出ていおらず、皮に傷やシワがないものを選びましょう。
■かぼちゃ
丸ごとのものはずっしりと重みがあるものの方が実が詰まっています。カットしたものは実が厚く、種が丸みをもって育ち、ぎっしりと詰まっているもの。皮の色が濃いものはよく熟しています。
■ごぼう
泥つきの方が鮮度が保たれます。ひげ根の少ないものの方が鮮度が高いです。洗いごぼうはやや湿っていて、ひびが入っていないものを選びましょう。
■ブロッコリー
つぼみが小さく、締まっているものが鮮度が高いです。黄色がかっているものは鮮度が落ち始めています。紫がかっているものは寒さによるもので、味・鮮度に問題ありません。
■ほうれん草・小松菜
葉の緑色が濃く、厚みのあるものを選びましょう。根の切り口がみずみずしく、ほうれん草は根元の赤みが強いものが鮮度が高いです。
■ネギ
長ネギは緑と白の部分がはっきりと分かれており、触ったときに弾力があって、しっかりと締まっているもの、葉ネギは緑色が鮮やかで、先端までピンととがっているものを選びましょう。
■しいたけ
かさの裏側が白いものの方が新鮮です。かさがあまり開いていないもので、肉厚なものを選びましょう。
一人暮らしなら、食べきれる量だけ買うのも手
割高でモッタイナイと思うかもしれませんが、一人暮らしなら、やっぱり便利なカット野菜。少量で手軽に野菜が食べられます。 |
ただし、一人暮らしで自炊をする余裕があまりなく、一袋や丸ごと買っても食べきれなかったり、切る時間もモッタイナイという悩みがあるのであれば、こちらの方が手間もお金も無駄になりません。また、長期間保存できる冷凍食品の野菜素材を使うことも、一人暮らしにとっては野菜不足を補うためのひとつの手です。
ただし、野菜そのものよりも傷みやすいカット野菜も買うときには、鮮度のチェックは欠かせません。自分の目で見て、切り口などが茶色くなっていたり、水気が多く出ているようなときには購入を控えるなどするようにしましょう。
次のページでは、買った野菜をできるだけ新鮮に、美味しく保存する方法について紹介します。無駄なく食べれば、節約にも!>>次のページへ