「だし汁」の取り方、活用法をご紹介
「だしがよく出ている」なんて言うけれども、自分でだしを取ったことはありますか? |
元気になれる食事のためには、何が入っているかわかりにくい外食よりも、自炊をおすすめしたい。
でも、最近ちょっと気になったのが「料理が全くできないから自炊をしない」という人もいるということ。「レシピ本を見ても、その言葉がよくわからないから、料理が面倒だ」というのです。
そこで今回は、料理下手さんによく聞かれる「だし汁って何?」という質問にお答えして、だしの取り方や、さらに「だし汁なんて知ってるよ」という人にも役立つ、残った食材を無駄にしない方法をご紹介します。
「だし汁」って何?
かつおだし、昆布だし…などよく耳にすると思いますが、だしはいろんな食材から取ることができます。 |
一般的にレシピ本に「だし汁」と書かれていたら、昆布やカツオを煮出してとったスープのことを示していると考えられます。ただし、だし汁は昆布やカツオから取ったものだけを指しているのではなく、野菜や肉、魚、骨など様々な食材からも取ることができます。例えば、洋風ならばスープストックやブイヨンと呼ばれるものがありますし、和風ならば煮干やしいたけなどのだし汁もあります。
一人暮らしなら、市販のだしの素も上手に使おう
では、だし汁とレシピ本に書かれていたら、昆布やかつおからきちんと取らなければ手に入らないのかといえば、そんなことはありません。料理のたびに毎回だしを取っていたら大変ですし、昆布やかつおはお値段も結構張るもの。それこそ料理なんて面倒でやる気にならなくなってしまいますよね。スーパーなどでは、「昆布だし」「カツオだし」「合わせだし」といった液体や顆粒のだしの素が売られています。市販のものには添加物が入っていたり、塩分が高く、味が濃かったりするために好まない人もいますが、忙しい一人暮らしなら、こういったものを手軽に活用するのもアリです。それよりも少しでも気軽く自炊をする習慣をつけ、野菜を多く摂った方がはるかに健康的だと思います。
基本の和風だしの取り方を知ろう
製氷皿にだしを注いで、このまま冷凍。イチイチだしを取るのは面倒なので、一度にたくさん作って、保存しておきましょう。 |
だしが余ってしまったとき、すぐに使う予定がある場合はペットボトルなどに入れて冷蔵庫で保存。2~3日は大丈夫です。しばらく使う予定がないときは、製氷皿に注いで冷凍しておくと便利。だしキューブにしておけば、一回分ずつ小分けで使いやすくなります。(参考記事:だしキューブはキホンです)
■一番だし・二番だしの取り方
■昆布だしの取り方
■煮干だしの取り方
素材や料理を美味しく活かすためには、どの「だし汁」を使うかまで考えられるようになると、さらに料理の幅が広がります。市販のものを使うにしても、「かつお」「こんぶ」「いりこ(=煮干)」など様々にあり、また香りや味も異なります。一度自分できちんとだしを取り、本物の美味しさを知っておくことで、そういった使い分けや購入もしやすくなると思いますよ。
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