ガイド・河野の敷金返還騒動記を紹介した「まさか敷金返還トラブル!?」(前編後編)でしたが、この記事には何人かの方からご意見・ご感想が寄せられました。

これはどうなの? 敷金返還問題」では、その一部を取り上げていますが、問題をリアルに浮き彫りにするためには、より詳しく紹介させていただくべきだと考え、新たに記事をまとめました。

ご一読いただくと、参考になることがたくさんあると思います。また、私たち入居者とは反対の立場である家主さんからのご意見は「敷金返還問題、家主からの意見1」「敷金返還問題、家主からの意見2」にありますので、併せてご覧ください。
 
 

=INDEX=
● 契約書に書かれたクリーニング代は誰の負担?
● 敷金が待てど暮らせど返ってこない!
   - Case1:電話も振込も口先ばかり
- Case2:「オーナーが…」と言い訳をして

 
● 契約書に書かれたクリーニング代は誰の負担?
 
== とももさんよりいただいたメール ==

現在住んでいる賃貸住宅を借りる際に「原状回復」について調べたりして契約に臨んだのですが、契約書には当たり前のように「退去後のクリーニング費用は借主負担とする」という一文がありました
「原状回復についてのガイドラインでは、クリーニング費用はこちらの負担にはならないとありましたので、その一文は削除していただけますか」と言いましたが、「汚したらキレイに掃除するのは当然のこと」と言われました。

ちなみに、私の住んでいるのは関西です。関西では保証金(敷金)から敷引きを引かれるのが通常です。現在住んでいる部屋は保証金40万円、敷引き25万円で、退去する際には、その40万円から25万円を引かれて15万円は戻ってくるはずです。
25万円も敷引きとして支払うのに、さらにクリーニング代を取るなんて、とてもヒドイと思いませんか?

私もインターネット等で調べてみて、結局ガイドラインには不動産や貸主に法的な効果はないのだと知っていましたので、あまり強く言うことができず、結局はその契約書に判を押しました。
どうして最後まで抵抗しなかったかというと2つの理由があります。

1. 私たちが借りようとしていた部屋が新築だったから。私たちがダダをこねてもいくらでも借り手が見つかるだろうという思いがあり(不動産が言ったわけではありません)、あまり揉めて「契約しなくてもいい」と言われたら困るので、おとなしく引き下がりました。
(これは、のちにテレビで知ったのですが、契約前に借主とこうしたことがあっても不動産側は契約を断ることはできない。違反になるそうです)
2. 退去後にもし敷金でもめたら、消費者生活センターに相談したり、「少額訴訟を起こす」と言うだけでも効果があると聞いたから(本当に返してくれなければ、少額訴訟を起こす気持ちです)。また、契約で判を押していても、「借主に不利な条件の契約は認められない」という判例があったこともあります。

原状回復では「電化製品や日焼けなどの汚れなどは負担しなくてもいい」とありますが、だからといって、そのまま使用していたりはしていません。冷蔵庫の裏にはベニヤ板、他の電化製品の裏には布切れで壁を保護しています。フローリングには全てカーペットを敷き、なるべく傷をつけないようにキレイに使う努力はしています

「それでもクリーニング代を取られたら?」「こちらはどうでるべきなのか?」という期待を込めてこの記事を読んでいました。そのため、「父親に電話で」という結末に、「あれ?それだけで?」というのが正直な感想でした。
 
  クリーニング代は入居者、それとも家主のどちらが負担するべきなのか、また、どこまでの汚損が通常使用の範囲なのか。敷金返還トラブルの要因のひとつには、明確な統一見解が不動産業界の中でなされていないことにあります。

また、関西や九州の慣例である「敷引き」も、馴染みのない人にとってはわかりにくい制度です。
 
→ 参考記事:クリーニング代の負担は借り主? 貸し主?
→ 参考記事:賃貸用語解説/保証人・敷引き
 
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(敷金が待てど暮らせど返ってこない!)