ご祝儀の金額相場はいくら?
ご祝儀の相場の目安は、贈る側の年齢や社会的立場との関係によって決まってきます。
贈る方、贈られる方との人間関係、また同じ立場でも住む地域によっても金額の差があるのは確かです。今回は、(社)全日本冠婚葬祭互助協会「祝儀(結婚祝い)等に関するアンケート調査」と、(株)リクルートマーケティングパートナーズの「ゼクシィ 結婚トレンド調査2016 調べ」を参考に、日頃のお付き合いや親しさの度合い、また各年齢層によってのご祝儀の金額を調べてみました。
身内以外は3万円が相場、会費制披露宴では1~2万円の場合も
上の表は、新郎新婦との関係ごとにまとめたものですが、だいたい身内以外は、3万円が相場となっています。披露宴でいただく料理の単価がだいたい1~2万円。引き出物を入れると3万円が相場。出席しない場合よりもその分高くなりますので、納得いく数字です。勤務先関係の平均額は、勤務先の同僚や部下がよりも上司として贈る場合の方がやや高くなっています。このことから、職場では横の繋がりよりも上下関係が重視されるのでしょうか。親戚関係は身内ですので、お祝い金の平均額は全体的に高くなっています。
会費制の披露宴の場合を考えてみますと、1万円から2万円が相場と言えるでしょう。
ご祝儀の相場を、地域別の平均額で比較
反対に中部地域は他の地域に比べると、高めになっています。
「ゼクシィ 結婚トレンド調査2016 調べ」によりますと、招待客1人当たりの挙式、披露宴、披露パーティの平均は6.23万円。年々増加傾向となっていますが東海地方はさらに7万円、他の地域より高くなっています。またご祝儀に関しては、兄弟姉妹、甥や姪、親戚関係、職場関係と全国の相場を上回る金額。
娘が3人生まれたら家がつぶれる、といわれるこの地域。大量の婚礼家具を紅白の寿タレ幕に包んで配送されると聞いております。普段は倹約され、財産贈与の意味として婚礼費用は盛大に奮発されるのでしょうか。
しかし昔からお嫁入りを重視する習慣であったこちらの地域も、近年は他の地域と変わらず合理的なスタイルとなっているようです。
このように地域別に比べてみると、自分の住む地域の平均値がどれくらいなのかとても参考になりますね。
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年齢が高くなるとご祝儀の相場も高くなる?
30代では親族関係で高くなる傾向が見られます。同じ年代でもご結婚される方とのお付き合いの深さなどにより多少の違いも出てきます。
会社の取引先の限っては、各世代金額の変化はないようです。年齢には関係なく、会社での立場や状況で判断されるのでしょう。
■ご祝儀袋を選ぶにもマナーがあります
中に入れる金額が高くなるほど、祝儀袋も豪華なものを選ぶのがポイント。目安として、贈る金額の100分の1程度のお値段の祝儀袋を選ぶとまちがいないでしょう。ただし、販売されているメーカーさんのお値段にも多少の上下があるのでご注意を!
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結婚式・披露宴に出席しない場合のご祝儀の相場
※会社の上司、同僚、部下の場合はグループでまとめて贈った場合の1人当たりの金額
相手との関係、ご自分の立場により、一般的な目安は3千円から1万円ぐらいが妥当。それ以上の額になると、いらない気を相手に使わすことにもなります。現金でこの金額はちょっとどうかな?と思われるかたは同額の品物や商品券などを贈ってみてはいかがでしょうか。
また心を込めてお祝いの品物を選んでもよいでしょう。親族や親しい友人なら、品物のリクエストを聞くこともできます。その場合お祝いのメッセージも忘れずに。
■ご祝儀ではなく、品物を贈る時期
本来、結婚祝いは事前に贈るものですが、あまり早く贈ると相手に気を遣わすことにもなりかねません。
挙式の1ケ月前に御祝いを頂いた場合、「○○さんからお祝いを頂いたんだけど、やっぱり招待しないとだめかな?」と招待を催促しているように受け取られると大変です。相手とのお付き合いの深さにも関係しますが、挙式後、新婚旅行後あたりの2~3週間後に先方に届くように。
■参考
- 一般社団法人 全日本冠婚葬祭互助協会「祝儀(結婚祝い)等に関するアンケート調査」(平成24年度集計結果より)
- 株式会社リクルートマーケティングパートナーズ「ゼクシィ 結婚トレンド調査2016 調べ」
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