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スレヴィンハリユビヤモリの飼育方法とは?床材や餌など基本的な世話

今回は、スレヴィンハリユビヤモリの基本情報や飼育方法をご紹介いたします。スレヴィンハリユビヤモリは、アラビア半島に広く生息する地表性のヤモリです。過酷な環境に生活している種類なので、飼育自体は容易であると思われます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

執筆者:星野 一三雄

スレヴィンハリユビヤモリの基本情報

スレヴィンハリユビヤモリの基本情報や飼育方法

撮影協力:Endless Zone

学 名Stenodactylus slevini別 名:スレヴィンボウユビヤモリ英 名:Slevin's Short-fingered Geckko, Slevin's Sand Gecko分 布:サウジアラビア北西部、バーレーン、イラク南部、クウェート、イエメン、アラブ首長国連邦西部全 長:最大12cm

アラビア半島に広く生息する地表性のヤモリです。

本種が属するハリユビヤモリ属Stenodactylus は指に指下薄板が発達せずに、別名のボウユビヤモリからもわかるように、細く小さな指をしている仲間です。西アジアからアフリカ大陸北部に10-11種が知られているようですが、似たような種類が多く、分類も混沌としているのが現状です。

本種に限らず、この仲間は比較的大きな頭部と細い尾を持っていることが多く、目も大きい種類が多いようです。体色は、いわゆる砂の色ですが、本種は他種に比べ透明感が強い印象の体色をしています。また小さなオレンジ色のスポットが入るのも特徴的です。

分布域からもわかるように、乾燥した砂地や荒れ地に生息し、夜間に巣穴から出て、エサとなる小さな虫などを探して活動をします。繁殖生態は知られていませんが、1ないし2個の卵を産むと考えられています。

ハッキリ言って、この手のヤモリに興味を持っているファンというのは、非常に少ないと思われますが、その理由の一つは、なんと言っても正確な種類の同定が難しいことでしょう。ただし、本種はその中でも、透明感のある明るい体色で上品な印象の種類と言えます。

そもそも需要が少ないからというのもありますが、あまり流通しない種類で、どちらかというと珍しく、なかなか見ることができないようです。

過酷な環境に生活している種類ですから、飼育自体は容易であると思われます。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • アラビア半島に分布
  • 砂漠に近い環境に生息
  • 指が細く短い
  • 夜行性
  • 似たような種類が多く見分けがつきにくい
 

スレヴィンハリユビヤモリの飼育方法

飼育容器
単独なら30cm程度のプラケースでよい。通気性は確保する

温度
フィルムヒーターでケース下から保温する。低温部と高温部ができるようにする。できればホットスポットを作り昼間は28-33℃程度になるようにする。夜間はこれらの保温を切って昼夜の温度差を作る

照明
爬虫類用の紫外線入り蛍光灯を点けた方がいい。また昼間はホットスポット用のライトを点ける方がいい

床材
穴を掘れるように強く固めた砂を厚めに敷く

容器内レイアウト
個体数以上の数のシェルターが必須。水入れは常設しなくてもよい


コオロギやミールワームなどの昆虫。カルシウム剤などの添加は必須

基本的な世話
いわゆる乾燥系地表性ヤモリの飼育方法
  • 穴を掘ることができるようにする
  • 穴を掘ることができない環境ならば塩ビ管などの筒状のシェルターを設置する
  • 夜間に霧吹きをする
  • カルシウム不足にならないようにする
  • など
※基本的な情報は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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