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アメリカミドリヒキガエルの基本情報と飼育方法…飼育しやすく人気!

今回は、アメリカミドリヒキガエルの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。アメリカミドリヒキガエルは、北アメリカの南部に生息する小型のヒキガエル。比較的多く流通していて、乾燥に強く飼育がしやすいため、さらに色がキレイで小型であるため人気も高いカエルです。

執筆者:星野 一三雄

アメリカミドリヒキガエルの基本情報

アメリカミドリヒキガエルの基本情報と飼育方法

撮影協力:Endless Zone

アメリカミドリヒキガエル
学 名Bufo debilis 別 名:テキサスミドリヒキガエル英 名:Green Toad分 布:アメリカ合衆国南西部、メキシコ北部全長:35mm前後

北アメリカの南部に生息する小型のヒキガエルです。

本種は、オクラホマ州とテキサス州の大部分に分布する基亜種トウブミドリヒキガエルBufo debilis debilis とそれ以外の分布域に生息するセイブミドリヒキガエル B. d. insidior の2亜種に分けられています。基亜種の方が緑色が濃く、暗色斑が散在して斑点状になっている場合が多く、セイブ亜種は暗色斑がつながって網目状になる場合が多いという相違点があるそうですが、写真個体がどちらの亜種なのかははっきりしません。斑紋の様子からは基亜種である可能性が高そうです。

乾燥した草原などに生息していて、基本的に、似たような環境に生息するスキアシガエルなどと同様に、大雨の後などにしか姿を見せず、乾燥した時期は倒木や岩の下、齧歯類が掘った穴などに潜んでいます。

大雨の後などにできた水場で繁殖を行います。オスは昆虫類のような高い音で鳴き、メスは1200個前後の卵を含んだ卵塊を産みます。卵は1-2日で孵化し、幼生は2-4週間ほどで変態して陸上生活に移ります。

昔から、比較的多く流通していて、乾燥に強く飼育がしやすいため、さらに色がキレイで小型であるため人気も高いカエルです。

オオヒキガエルの世界的な帰化が原因で、ほとんどの海外のヒキガエル属Bufo が特定外来生物法で輸入や飼育が禁止されてしまったのですが、本種は色が特徴的で輸入の実績が多いことから、例外的に特定外来生物としての指定から外されました。しかし、いつでもこの指定の対象になる可能性はありますので、飼育をする際は絶対に外に逃げられたりしないように、十分注意しましょう。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 北米に生息する緑色の小型のヒキガエル
  • 2亜種に分けられている
  • 特定外来生物に指定されていないので、飼育や流通に問題はない
  • 比較的多く流通し、それほど高価でもない
 

アメリカミドリヒキガエルの飼育方法

飼育容器
広さと深さのある容器。大型のプラケースかガラス水槽、衣装ケースなど。

温度
地表面のみ小さめの赤外線灯などで加温する。

照明
必要なし

床材
黒土、鹿沼土、赤玉土などをなるべく厚く敷いて、底の方は多湿にし上に行くほど乾燥させ、表面は完全に乾いているような状態を維持する。

容器内レイアウト
浅い水容器を設置。


昆虫食性

基本的な世話
乾燥系地表性カエルの飼育
  • 夜間の給餌前に霧吹きを行う
  • 常時湿らせすぎ、乾燥すぎにならないようにする
  • 床材の中に湿度の異なる層を作って、カエルに選ばせる
※「飼育の基本情報」は「アクアリウム・シリーズ ザ・カエル(誠文堂新光社)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド カエル2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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