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ミューレンバーグイシガメ

ついにヌマガメの仲間も3ページに突入です!!記念すべき第41弾は、CITES I からミューレンバーグイシガメです!!

執筆者:星野 一三雄

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ミューレンバーグイシガメ

学 名Glyptemys muhlenbergii ※旧学名としてClemmys muhlenbergii も使われている別 名:-英 名:Bog Turtle分 布:アメリカ合衆国北東部(バーモント州からジョージア州にかけて)甲 長:最大11.4cm

水生ガメとして最小の部類に入る小さなカメであることとCITES I に掲載されていることで有名なヌマガメです。

本種は、以前はキボシイシガメと同様のClemmys 属にされていましたが、モリイシガメと同じGlyptemys 属に分割されています。

非常に小さいことで知られ、12cmに満たない甲長はカメの中でも最小の部類に入ります。背甲は褐色から黒色で、腹甲は明褐色地に黒色の放射状の斑紋が入ります。頭部や四肢の地色も黒褐色ですが、後頭部から頸部の側面に、非常に目立つオレンジ色の斑紋が入ることが最大の特徴です。

いわゆる湿原や沼地に生息していますが、このような環境が減少し生息地が失われたことも原因で、野生の個体は激減しています。

基本的に雑食性ですが、昆虫類や貝類など動物食性がやや強いようです。

背甲長が7cmほどになると繁殖が可能になり、5-7月に産卵します。卵は21.8-36.0×13.0-19.0mmで、1-6個の範囲で産むようです。温度によっても異なりますが、42-80日程度で、20-30mm程度の甲長の幼体が孵化します。

非常に小さく、かわいらしいカメですが、上にも書いたように生息地の激減、ペット用の捕獲圧等の理由によって絶滅の危機に瀕しており、国際的な商取引が禁止されているCITES(ワシントン条約)の付属書Iに掲載されています。したがって、もちろん野生個体の流通はあり得ず、アメリカ国内で細々と条約批准前に飼育されていた個体から繁殖されたCB個体が流通する程度です。

ペット用の乱獲は、何の説明も必要もありませんが、生息地の減少というのはさまざまな理由があるようで、その中でも外来植物の帰化が原因の一つになっていると言われています。

というように、飼育を望む対象にはなり得ない種類ではありますが、水生ガメファンが本種を垂涎の的にすることに非難はできません。やはり、これだけの魅力的なカメなわけですから、カメファンならずとも憧れてしまうのは当然でしょう。

遠いいつの日かでも構わないので、いつかはこの魅力的なカメを合法的に飼える、そんな日が来るのを待つ望んでいる人たちは多いことでしょう。

CITES(ワシントン条約)の付属書 I 類掲載種

ミューレンバーグイシガメ
画像提供:仁田坂英二 ※USAのEXPO会場で撮影
赤っ恥をかかない程度の知識
  • 非常に小さい
  • CITES I 掲載種
  • 生息地の減少とペット用の捕獲圧が個体数減少の大きな原因
  • アメリカ国内ではCBが細々と流通する
飼育の基本情報飼育容器いわゆる水生ガメの飼育法と思われるが、種の保存法により飼育は禁止されているので割愛温度照明ろ過床材(底砂)容器内レイアウト餌基本的な世話※基本情報は海外サイトを参考にしました。

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