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撮影協力:熱帯倶楽部 |
トリンケットラットスネーク
学 名:Elaphe helena ※2002年から新しい学名としてCoelognathus helena も使われている別 名:-英 名:Trinket Snake分 布:バングラデシュ、インド、パキスタン、スリランカ、ネパール全 長:90-130cmインドを中心とした南アジアに広く分布するナミヘビです。
本種は、インドの西ガーツ山脈の個体群をElaphe helena monticollaris という亜種として、基亜種E. h. helena との2亜種に分けられています。monticollaris 亜種は、野生動物の輸出を厳しく制限しているインドにのみ分布しているため、上の写真の個体は基亜種であると考えられます。基亜種とmonticollaris 亜種は斑紋のパターン等に違いがあるようです。
本種は、以前はナメラ属Elaphe に属するとされていましたが、2002年の大がかりな再編によってホウシャナメラやキスジナメラ、フィリピンナメラ等と合わせてCoelognathus 属とされるようになりました。
一般に赤っぽい暗褐色から明褐色の地色に比較的不明瞭な暗色のバンドがあり、そのバンドには白色のスポットが入っています。頸部にかなりハッキリした黒色のストライプが左右に平行に走っているのが特徴ですが、目から斜め後方に向かう暗色のストライプも目立ちます。下の色は青灰色です。
比較的低地の草原などに生息していて集落周辺でもよく見かけることができるようです。また水がある環境の周辺で特によく見られるようです。基本的に昼行性で小型の哺乳類を始め、さまざまな脊椎動物を食べますが、孵化した幼体が昆虫を食べた記録もあるようです。
年間に2-6クラッチに分けて産卵を行い、1クラッチあたりで3-12個を産みます。卵は26-29℃で50-96日で孵化に至ります。
名前をよく聞くわりには、流通量は少なくあまり目にすることはありません。どうやら、まったく別種であり、人気が高いアッサムグリーントリンケットラットスネーク、つまりスジメアオナメラの名前をよく耳にするからかもしれません。
お世辞にも、美しいとか魅力的とか、そういうヘビではありませんが、いかにもワイルドのヘビ、という感じの地味さが、逆に魅力なのではないかと思います。少なくとも私は好きなヘビです。別亜種は、EUなどで細々とCB化されているという噂も聞きますので、この2亜種をペアで持っていたら...なんて考えると、非常に誰からも支持されないような満足感に浸れそうです。赤っ恥をかかない程度の知識- インドを中心とした南アジアで一般的なナミヘビ
- 分布域が広い
- ごく限られた地域にのみ分布する別亜種がいる
- 流通は多くない
- 飼育自体は容易
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | ヘビの大きさに合わせフタがしっかりとできるプラケースや衣装ケースなど。高さの低いフラットプラケでも可。大きさはよく言われるようにヘビがとぐろを巻いたときの3倍程度以上の床面積があればよい。 |
温度 | 野生では冬眠をしないので、冬は保温する必要がある |
照明 | 特に必要なし |
床材 | ウッドシェイブなど。新聞紙やクッキングペーパーでも良いが潜ってしまう。 |
容器内レイアウト | 体全体が浸かるような倒されたりあふれたりしない水容器とシェルターを設置する。 |
餌 | マウスに餌付いている場合は大きさに合わせたマウスを置き餌にする。冷凍を解凍したものでよい。マウスに餌付きにくい場合はヒヨコやウズラを使う |
基本的な世話 | いわゆるナミヘビの飼育方法 |
※「飼育の基本情報」は海外サイトの情報を参考にしました。 |
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