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モルカンパイソン!爬虫類・ヘビの基本的な知識と飼い方

今回ご紹介するボア・パイソンは、アメジストパイソンから分けられることになって落ち着いた感のあるモルカンパイソンです!比較的大きくなるヘビなので、決して初心者に勧めることができるヘビではありません。また、やや気が荒い個体も多いのは事実で扱いにもコツが必要でしょう。

執筆者:星野 一三雄

<目次>
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モルカンパイソン

モルカンパイソン

モルカンパイソン

学 名Morelia clastolepis別 名:セラムパイソン、モルッカパイソン英 名:Moluccan Python, Seram Python分 布:インドネシアのモルッカ諸島全 長:平均2m前後 最大3m前後

以前はアメジストニシキヘビとしてひとくくりにされていたニシキヘビです。

アメジストニシキヘビの分類に関してはアメジストニシキヘビの項をご覧下さい。

2000年にアメジストパイソンMorelia amethystina から分割され、独立種となりました。分類の根拠としては頭部の鱗の形状が異なることですが、近縁他種、つまりアメジストパイソン種群の他種とは区別は容易ではないようです。外見の特徴として一般的とされているのは、金色とも表現されるほど非常に黄色みが強いことで、英名でGold Pythoneとも呼ばれる所以でもあります。ただし黄色色素欠損とも思われる銀色の個体や黒みが強い個体なども目にすることがあり、体色には変異が大きいようです。

本種に限った生態的な特徴の情報はほとんどありませんが、非常に大きくなるアメジストパイソンと比べ、体はそこまで大きくなりませんので、産卵数が少ない、あるいは卵の大きさが小さいと思われます。その他の生態はアメジストニシキヘビの項を参考にしてください。

金色の体色が強い個体は、非常に美しく派手で人気があるニシキヘビです。

WC個体も流通しますが、FHの幼体が多く流通し、それほど入手に困るヘビではありません。飼育もそれほど難しくありませんが、低温になると体色がくすんでしまって本種本来の魅力が損なわれてしまうこともありますし、何よりも比較的大きくなるヘビでもありますので、決して初心者に勧めることができるヘビではありません。また、やや気が荒い個体も多いのは事実で扱いにもコツが必要でしょう。CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種

赤っ恥をかかない程度の知識

  • アメジストパイソンのモルッカ諸島個体群が別種になった
  • 黄色が強く金色っぽい
  • 比較的コンスタントに流通する
  • 飼育は比較的容易
 

モルカンパイソンの飼い方

≪飼育容器≫    
サイズに合わせて衣装ケース・爬虫類専用ケースなどを使う

≪温度≫    
低温にも高温にも弱いため30℃前後に保温する。ホットスポットの設置などによってケージ内に温度の勾配を作る

≪照明≫    
ホットスポットのみ

≪床材≫    
新聞紙やクッキングペーパーで良い

≪容器内レイアウト≫    
とぐろを巻いて全身が入る大きめの水容器を設置する。シェルターはあった方がよい。幼蛇では木の枝を配する

≪餌≫    
大きさに合わせたマウス・ラット・ウサギ・ニワトリなどを使う。冷凍を解凍したものでよい

≪基本的な世話≫    
絶対に脱走させない
など
※「飼育の基本情報」は海外サイトおよび飼育者の方のお話を参考にしました。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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