初めてのヘビはやっぱりコレ
しかし、これでも飼えるヘビは限られてきます。いわゆる変態ヘビとかマウスを食わせなくてもイイヘビとかは、この金額の範囲であることはありますが、こういうのは絶対に初心者の方には勧められません。たぶん、すぐに死んじゃいます。それとエサの確保が意外にできませんから。そうなるうとやはりオススメは、ありきたりですがコーンスネークかカリフォルニアキングスネークになります。また、これらのアダルトは種親としての需要が多いため、意外に高価なんです。したがって、今の時期から流通し始めるベビーサイズまたは昨年の秋に生まれたイヤーリングサイズということになります。これらの比較的、安価な品種、例えばコーンの場合は、いわゆるレッドアルビノ(アメラニ)とか、カリフォルニアキングスネークのノーマルとかです。コーンかカリキンかは個人の好みですが、単純に「咬まない」と考えた場合はコーンスネークの方がオススメかと。
ただし、どちらにしても保温をケチりましたので、エサのサイズは小さめ、場合によってはピンクマウスSサイズを切って消化を良くしてあげるなどの工夫が必要でしょう。
それに、たぶん三ヶ月くらいしたら成長して小さめのプラケとかじゃダメになって、もう少しちゃんとした飼育設備にしなくちゃいけませんから。
それと、忘れちゃいけないのがエサです。
エサは当然、マウスになります。マウスはどうしても単価が高いですから、そのことも忘れずに。ピンクマウスSなら1匹で50~100円は見ましょう。それでも週に1回か2回でいいんですけど。
中級者はイバラの道にチャレンジ?
さて、初心者の方でも12,000円のうち10,000円くらい使えちゃうわけですから、このカテゴリーで難しいのは中級者の方かと。両爬飼育は経験しているが、ヘビは初めて、という方たちに、この範囲で何をオススメすればいいのか、と。
とにかく、このカテゴリーの方たちに対しては「コンセプト」を重視してみたいところです。
そこで、ここではあえて初心者の方にはオススメしなかった、安価ですが飼い応えバツグン、というか手強い「変態ヘビ」「偏食ヘビ」そして...「アジアのナミヘビの『ワイルド』」に手を出してみることを勧めてみます。
これらのヘビは、特に飼育にテクニックが要求される場合があり、適切な立ち上げとか管理をしないと、何もしないうちにエサを吐いて命を落とす、いわゆる爆死をしてしまいます。
中級者の方々は、そろそろ両爬飼育に自信を持ち始めている方々が多いでしょうから、まさにスキルアップのための「真剣勝負」の機会と言えるわけです。
もちろん、コレは半分は冗談で話しているコトですから、命を消費するようなことを勧めているわけではないことはわかっていただきたく思います。しかし、それでも「なるほど、一理ある。こっちも命をかけるつもりで12,000円を遣ってみるか」と思った方は果敢にチャレンジしてみてください。
具体的には昆虫食いで美しい、それでいてなかなか長生きさせられないラフグリーンスネークとか、しっかり飼ってみたいトビヘビの仲間などは12,000円の範囲で買える場合が多いようです。
ラフグリーンスネーク 写真:EndlesZone |
また特に手強いのが多いアジアのナミヘビのワイルドでは、CBとは比べものにならないくらい安価で流通するような種類がいます。12,000円ではややキビシイかもしれませんが結構、よく見かけるのがチュウゴクシュウダやタカサゴナメラ、フタモンナメラとかあたりでしょうか。この辺はストックの状態が悪いのか、立ち上げが難しいことで有名です。
もう一つの中級者向け
さて、ここまでの変態ヘビの話は冗談だとすると、まっとうな12,000円の遣い方はどんなでしょう?やはり私はヘビ飼育の醍醐味とペット的な楽しみが味わえるということでパイソンの仲間を薦めてみたいと思います。
ありきたりではありますが、12,000円の範囲で初めてのパイソンならばボールパイソンでしょう。ノーマルのFHとかなら最近は十分購入が可能ですし、飼育法もかなり確立してきましたので、安心して飼育できますから。
またボール以外のパイソンは、この価格ではキビシイことが多く、購入できたとしても、やや飼育にクセがあるため、オススメできません。
おそらく、ボールパイソンを飼育したら、ヘビ飼育の魅力を堪能できる思います。ボールパイソンならヘビの最初の一歩には最適でしょう。