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ニシナメハダタマオヤモリの基本情報と飼育方法……床材や餌は?

今回は、ニシナメハダタマオヤモリの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。ニシナメハダタマオヤモリは、ナメハダタマオヤモリの亜種の一つです。本亜種がもっとも尾の幅が広くなることで見分けられるようです。飼育する際の床材や餌はどうするのでしょうか。

執筆者:星野 一三雄

ニシナメハダタマオヤモリの基本情報

ニシナメハダタマオヤモリの基本情報と飼育方法

撮影協力:どうぶつ共和国WOMA+

ニシナメハダタマオヤモリ
学 名Nephrurus levis occidentalis 別 名:オキシデンタリスノブテールゲッコー英 名:Western Smooth Knob-tailed Gecko分 布:オーストラリア西部沿岸部(西オーストラリア州)全 長:9cm

ナメハダタマオヤモリの亜種の一つです。

ナメハダタマオヤモリNephrurus levis はオーストラリアを代表する地表性ヤモリです。本種は以下の3亜種に分けられていて、本亜種は西部の狭い範囲に分布する亜種です。

  • Nephrurus levis levis ナイリクナメハダタマオヤモリ・・・オーストラリア中西部内陸部に広く分布
  • N. l. occidentalis ニシナメハダタマオヤモリ・・・西オーストラリア州中部沿岸域
  • N. l. pilbarensis ピルバラナメハダタマオヤモリ・・・西オーストラリア州のピルバラ地方
この3亜種の中では本亜種がもっとも尾の幅が広くなることで見分けられるようです。

ナメハダタマオヤモリ全般の生態に関してはナメハダタマオヤモリ(ナイリクナメハダタマオヤモリ)の項で触れたのですが、あまりにも簡単すぎたので、改めてここで解説いたします。

本種はオーストラリアの乾燥した内陸部を中心に分布していて、主に乾燥した低灌木林や開けた草原などに生息しています。夜行性で昼間は他の生物が掘った穴や倒木の陰に潜んでいます。

年間を通じて繁殖が可能であるようですが、野外では冬に当たる6-8月に卵を持っているメスが発見されるようです。メスは1シーズンに少なくとも2クラッチの産卵をすると見られ、1クラッチで2個を産み、26-30℃の範囲で61-70日ほどで孵化します。

ナメハダタマオヤモリは、野生生物の輸出を禁止しているオーストラリアの固有種ですから、もちろん野生個体が流通することはないのですが、基亜種は世界中で少ないながらもCB化されて、かなり目にする機会も増えましたし、価格も比較的落ちました。しかし本亜種は、3亜種の中でもっとも流通する量が少なく、まだまだ高価です。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 西オーストラリア州の中部の比較的狭い範囲に生息する
  • ナメハダタマオヤモリの亜種の一つ
  • 3亜種の中でもっとも尾の幅が広い
  • 流通量が非常に少なく高価
  • 夜行性
 

ニシナメハダタマオヤモリの飼育方法

飼育容器
床面積の広いプラケース。通気性は確保する

温度
フィルムヒーターでケース下から保温する。低温部と高温部ができるようにする

照明
爬虫類用の紫外線入り蛍光灯を点けた方がいい

床材
目の細かい砂を浅く(5cm程度)敷く

容器内レイアウト
体数以上の数のシェルターが必須。水入れは常設しなくてもよい


コオロギやミールワームなどの昆虫。カルシウム剤などの添加は必須

基本的な世話
いわゆる乾燥系地表性ヤモリの飼育方法
  • シェルターを二つ用意して、一つには一日一回霧吹きをするなどウェットシェルターにする
  • カルシウム不足にならないようにする
  • 繁殖は冬期のクーリングがカギらしい
  • など
※飼育の基本情報や生態等の情報は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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