イワヤマプレートトカゲ [爬虫類・両生類] All About

イワヤマプレートトカゲ

学　名：Gerrhosaurus validus別　名：－英　名：Giant Plated Lizard, African Plated Lizard分　布：アフリカ南部（南アフリカ、スワジランド、ジンバブエ南部、マラウィ、モザンビーク、ボツワナ、ザンビア、ナミビア、アンゴラ）全長：70cm以上

アフリカの南部に広く生息する大型のプレートトカゲです。

詳しくは調べきることはできませんでしたが、本種は2亜種に分けられているようで、南アフリカとその東側が分布域の個体群を基亜種としてGerrhosaurus validus validus 、西側のアンゴラやナミビアの個体群をG. v. maltzahni として、英名で基亜種をAfrican Plated Lizard、別亜種をGiant Plated Lizardとすることもあるようです。残念ながら両亜種を見分ける詳しい情報がわかりませんでしたが、上の画像の個体は基亜種であるようです。

プレートトカゲの名前のように全身が丈夫な板状の鱗に覆われています。体色には個体差が大きいようですが、基本的には暗褐色地に目の後方から体側の稜線に沿って走る2本の明色のラインが目立って美しいです。また黒色が強い個体や、明色の小さなスポットが目立つ個体、あるいは全体に褐色が強い個体などさまざまなようです。

やや乾燥して開けている岩場や周辺の草原などに生息して、野生では主に果実や花などの植物性のものを多く食べているようですが、小さなトカゲやリクガメの幼体なども食べることがあるようです。

繁殖生態は卵生で、真夏に2－5個の卵を産むとされています。幼体はほぼ成体と同じような外観で、成長に従って体色等の変化は見られません。

プレートトカゲ科の最大種であるとされ、野生での画像などを見るとオオトカゲの仲間のような貫禄もあり、非常に迫力のあるトカゲです。同じプレートトカゲであり、ペットリザードの誉れ高いオニプレートトカゲとも似ていますが、本種は残念ながら神経質で、飼育下でもバタバタするからかあまり人気があるとは言えません。

しかし、雑食性でなんでもよく食べ飼育もしやすいと言うことを考えれば、多少の落ち着きのなさなどはモニターとも通ずるところがあり、きっと飼育していて楽しいトカゲなのだろうと思われます。


画像提供：ペポニ

赤っ恥をかかない程度の知識

プレートトカゲ科の最大種
アフリカ南部に分布
2亜種に分けられるが流通するのはほとんど基亜種と思われる
卵生
オニプレと比べると落ち着きがない
やっぱり情報が少ない

飼育の基本情報飼育容器60cmクラス以上の容器で床面積が広いもの温度ホットスポットを設置しケージの下にフィルムヒーターを敷くくらいでよい照明やや強めの爬虫類用蛍光灯を使う床材砂を敷くが、新聞紙などでもよい容器内レイアウト倒されない程度の水容器を設置し、穴を開けたタッパーに湿った土を入れたウェットシェルターを設置する餌雑食が強く昆虫類、冷凍ピンクマウス、果実、配合飼料など基本的な世話乾燥系トカゲの飼育に準ずる

協調性はいいらしいので、十分な広さのあるケースなら多頭飼育は可能
餌の取り合いなどでケンカをすることはあるらしい
ハンドリングができるほどおっとりとしてはいない
寒さには強い

※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイドトカゲ２（誠文堂新光社）」および海外サイトを参考にしました。

＜関連記事＞
ペットリザードNo.1

＜おすすめINDEX＞
その他のトカゲのコミュニティサイトfrom All About
その他のトカゲfrom All AboutTerra Herps.では図鑑作りへのあなたの参加を待っています！