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タイガーゲッコーの基本情報と飼育方法……小型で美しいヤモリ!

今回は、タイガーゲッコーの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。タイガーゲッコーは、アフリカ南部に生息する小型で美しいヤモリ。昆虫食で、他のヤモリと同様に夜行性が強いようです。特別に飼育や繁殖にテクニックがいるわけでもなく、初心者向けの種類といえるでしょう。

執筆者:星野 一三雄

タイガーゲッコーの基本情報 

タイガーゲッコーの基本情報と飼育方法

撮影協力:どうぶつ共和国WOMA+

タイガーゲッコー
学 名Pachydactylus tigrinus別 名:トラフフトユビヤモリ、サウスアフリカンタイガーゲッコー英 名:Tiger Thick-toed Gecko分 布:アフリカ南東部(ジンバブエ、モザンビーク、ボツワナ、南アフリカ)全 長:10cm

アフリカ南部に生息する小型で美しいヤモリです。

本種が属するフトユビヤモリ属Pachydactylus は日本で多く流通するなビブロンゲッコーなどを含んだ、アフリカに50種以上も知られている大きな属です。

体色は灰褐色から黒褐色をしていて、背面には黒色と明色の円形の斑紋がバンド状に並んでいてヒョウ紋柄に近いのですが、幼体では明瞭なバンド模様になっているため、これが名前の由来になっています。尾は太く扁平でやや紫がかった色をしています。

生息環境は岩が多く、やや乾燥した場所であるようです。

昆虫食で、他のヤモリと同様に夜行性が強いようです。

卵生で8mm程度の大きさの卵を1回に2個ずつ産みます。卵は土の中などに埋められます。卵は30℃程度で2ヶ月ほどで孵化に至ります。

名前を耳にする機会も多く、美しくて小型であるため人気がある種類である割には、流通する機会が少なく、思ったほどは目にする機会がないヤモリです。

特別に飼育や繁殖にテクニックがいるわけでもなく、初心者向けの種類と言えますが、それほど安価でもありませんから、しっかりと価値観を持って飼育に臨みたい種類です。

この手の壁チョロというのは、普段はただの灰色一色みたいな感じで華がないタイプが多いのですが、本種はそういう意味ではなかなか美しくて興味深い壁チョロです。しかし、なかなか見ないですよね...

赤っ恥をかかない程度の知識
  • アフリカ南東部に分布
  • 小型で美しい
  • やや乾燥系の種類
  • 流通量は思ったほどは多くない
 

タイガーゲッコーの飼育方法

飼育容器
30cm程度のプラケースで良い。とにかくフタがしっかりとできるもの

温度
真冬以外は必要ない。真冬はシートヒーターなどで下から暖めればよい

照明
特に必要なし

床材
特に必要なし

容器内レイアウト
水入れとシェルター。木の枝などを配すると雰囲気も出る


コオロギなどの昆虫。カルシウム剤などの添加は必須

基本的な世話
いわゆる樹上性・住家性ヤモリの飼育方法
  • 立体活動ができるようにする
  • 水入れは設置した方がよい
  • 一日に一回は霧吹きをする
  • 動きが早いので取扱に注意する
  • 複数飼育はできるだけ避ける
  • など
※「飼育の基本情報」は「ゲッコーの本(リアルエステイト社)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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