コリーマルビダヤマガメの基本情報
画像提供:ペポニ
学 名:Rhinoclemmys rubida perixantha 別 名:ルビダヤマガメ(種として)、コリーマヤマガメ英 名:Colima Wood Turtle分 布:メキシコ中西部(コリマ州、ハリスコ州、ミチョアカン州)甲 長:23cm(種として)
メキシコの西部に分布するアメリカヤマガメの仲間の一種であるルビダヤマガメの亜種です。
ルビダヤマガメRhinoclemmys rubida はメキシコの中西部に分布する比較的珍しい陸生のカメで、本亜種と基亜種であるワーハーカルビダヤマガメ(ワーハーカヤマガメ)Rhinoclemmys rubida rubida の二亜種に分けられています。
背甲はやや扁平で、基亜種の背甲は黄褐色で、各甲板の継ぎ目が暗色に縁取られて中央に黄色の小さなスポットがあります。また暗褐色の不規則な斑紋があります。本亜種は、基亜種にある甲板の暗褐色斑がなく肋甲板が暗色であることで見分けることができます。頭部には不規則な馬蹄形の赤から黄色のラインが入っています。
種としての生態でも詳しくはわかっていませんが、低地の森林や草原などで生活し、ほぼ完全な陸生で水にはほとんど入らないと思われています。植物食性が強い雑食性と考えられていて落下した果実などを食べていると考えられていますが、イモムシを食べていた記録もあり動物性のものも食べているようです。
繁殖もあまりわかっていませんが、62×25mmの卵から50-52mmの甲長の幼体が孵化した記録があります。
派手で美しい種類が多いアメリカヤマガメの仲間の中でも特に落ち着いた美しさを持つ種類ですが、流通したこともほとんどなく、現地での生息数が少ないのか発見例も少ないため、見事に生態等が何もわかっていない、幻のカメです。
もちろん飼育データなども皆無ですが、あまり大きくならないし、美しいカメですので今回のわずかな流通で、運よく入手できた方には、ぜひとも繁殖を狙っていただきたいものです。
赤っ恥をかかない程度の知識
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コリーマルビダヤマガメの飼育方法
飼育容器60cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど
温度
25℃程度を基本にホットスポット下で30℃程度
照明
フルスペクトルランプの蛍光灯などを使う。陸場にはホットスポットを設置する
床材
保湿性のある物を使う方が良い
容器内レイアウト
水入れは、体を入れて浸かることができる大型のものを常設
餌
植物食性が強い雑食性で果実やミールワームを与えるが、カルシウム剤等の添加は必須
基本的な世話
いわゆるハコガメやヤマガメ等の陸生が強い半水生ガメの飼育法でいいと思われる
※生態、飼育等の情報は「クリーパーNO.38(クリーパー社)」、「ビバリウムガイドNo.37(マリン企画)」、「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。
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