コガタナゾガエルの基本情報
撮影協力:Endless Zone(於:プチ九州レプタイルフェスタ)
学 名:Phrynomantis microps別 名:-英 名:West African Rubber Frog分 布:アフリカ西部(ベニン、ブルキナ・ファソ、カメルーン、中央アフリカ、コンゴ、ガーナ、マリ、ナイジェリア、セネガル、シェラレオネ、トーゴ)全長:オス37mm前後、メス42mm前後
アフリカ大陸西部に広く分布する、名前の通り小型のナゾガエルです。
ナゾガエルの仲間はヒメガエル科に属するナゾガエル属Phrynomantis の種類を指し、一般的にはアフリカ大陸に5種程度が知られています。非常にインパクトのある名前でよく知られていますが、要するにかつては分類上の位置がハッキリせず、他のカエルとの類縁関係がわかっていなかったため、このように呼ばれるようになりました。ちなみに英語では「Rubber Frog」であり、「ゴムのカエル」ということになります。
基本的な体色は黒色地ですが、背面は褐色から赤一色で背中線に黒色のラインが走る場合が多いようです。四肢や胸部も黒色ですが、明色の斑紋が多数はいる場合が多いようです。
基本的に地上生活をしており、熱帯雨林や草原などに生息しています。特に草原ではシロアリのアリ塚に住み着いていることが多いようです。餌は小さな昆虫類で、雨季に繁殖を行います。メスは1回の放卵で100-200個ほどの卵を水面に産みます。卵は1.5日で孵化に至り、40日程度をかけて変態して10mmほどの体長の幼カエルが上陸して地表生活に移ります。
ナゾガエルの仲間は体表から強い毒を分泌することが知られていて、皮膚に触れただけでもかなりの痛みが生じると言われています。本種もそのような毒を分泌しますので、取扱いには注意が必要です。
黒地に赤とかピンクといった、派手とかキレイとかよりも、毒々しい外見とインパクトのある名前で印象的なカエルです。
体表から分泌される毒が強いためか、動きも速くなく、乾燥にも強いため飼育はしやすいカエルです。
ただし、それほど流通量は多くないため、名前が有名な割には見かけることが少ないカエルでしょう。というか、本種を狙って飼育したがっている人っているのだろうか...
しかし、ナゾというのはちょっと名前負けしているようで、海外サイトとか見ると、げんなりするくらい生態とかよく調べられています。全然、謎じゃねぇ、って。
赤っ恥をかかない程度の知識
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コガタナゾガエルの飼育方法
飼育容器湿度は保持できていて蒸れないような容器
温度
22~25℃程度がよいと思われる
照明
必要なし
床材
ヤシガラ土や腐葉土、水苔などを組み合わせて湿度をコントロールできる素材のものを厚めに敷く
容器内レイアウト
シェルターと小さめの水容器を設置。
餌
昆虫食性。
基本的な世話
多湿系地表性カエルの飼育
- 毎日、夜間に霧吹きをする
- 常時湿らせすぎにならないようにする
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