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ジャパンスネークセンター訪問!(2ページ目)

憧れだったヘビの聖地・ジャパンスネークセンターへ行って参りました!!いや、もう感激してきました...

執筆者:星野 一三雄

各施設

採毒実験はまだまだ時間がかかりそうだったので、他のお客さんがそこに集まっている今のうちに他の展示を見に行きます。
ステージ...?だよね
ペット爬虫類コンテストの会場に使われるステージ

たぶん、ここはなんか他の施設だったんでしょうけど、懐かしいかつて私も応募したことがある「ヘビの文化賞」の作品が展示されていました。
そこから順路通りに行くと、今度はアオダイショウのアルビノ「シロヘビ」の屋外飼育施設、のはずなんですが、残念。真夏の真っ昼間では隠れているのか姿を見せてくれませんでした。
芸術って難しい
ヘビの文化賞作品群

さらに行くとなぜかでっかいケヅメリクガメの屋外飼育場が。
外で飼われていると、なんだか良い感じ
ケヅメリクガメ

むぅ...どうしてもスネークセンターらしい展示を見たいと思って順路をそれて、有名なシマヘビの屋外飼育場へ。やはりこちらも暑いからか、あまり姿を見ることはできませんでしたが、何頭かはそれっぽい感じで見ることができて感激です。
お馴染みの風景
シマヘビ

横のプールにはなぜか、すごくでかい「ミニブタ」が寝ています。

そうこうしているうちに、一番大きなハコ物である「熱帯蛇類温室」が登場です。
なぜかエントランス部分のフロアには恐竜の大きな作り物が並んでいるところも、なんとなくエキゾチックな感じがしてグッド。
なんて思っていたら、下のフロアに、いましたよいました...世界でもっとも恐れられているアフリカのレーサータイプ毒ヘビである「ブラックマンバ」様が...感激。思っていたより大きくて、世話をされている研究員のご苦労をねぎらう気持ちと共に、安全を祈ります。
名前募集中!!
ブラックマンバ様
その隣のトウブグリーンマンバも、危険な毒ヘビとは思えない美しさというかかわいらしさ。ちなみにブラックマンバは現在、名前を募集中だそうです。
その隣にはセイブダイヤガラガラヘビ。ダイヤモンド柄が非常に美しい!!
ほにゅららアオヘビではありません
トウブグリーンマンバ

危険動物つながりか、ミシシッピワニ(アメリカアリゲーター)が。
さらにここには、スネークセンターで最大のヘビ・アフリカニシキヘビがいます。名前はダーナちゃんというそうなんですが。なんでか、私はあんまりアフリカンロックパイソンは見たことがなかったので、ちょっと感激。

次は、今回の私のメインの「毒蛇温室」です。ここには現在、展示されているだけで25種くらいの世界の毒ヘビが展示されています。その辺の動物園とかデパートのイベントとか目じゃないです。世界の毒ヘビをこんなにいっぺんに見られる施設なんかありません。飼いたいとかは思いませんが、このカッコよさに痺れまくります。サイコー!

800種図鑑でおなじみの世界最長の毒牙を持つガボンアダーとか、ライノセラスアダー、ニューギニアタイパンとかリンカルスドクフキコブラとか...エジプトコブラもちゃんとフードを開いてお出迎えしてくれるし。本当に感激です。

最後の施設は「大蛇温室」。ただ、大蛇専科の施設って、どうしてもケースが大きくなってしまうから種類数が寂しいのが残念。それでもCITES Iのインドニシキヘビとか、キイロアナコンダとか大好きですが。

最後はシンボル

時間の都合で駆け足の見学だったのですが、大満足で帰途につきます。
最後は当然、観音口の方から出てシンボルである「白蛇観音」にお参りをしていかなくては、って感じです。うん、神々しい。
なんで観音様にヘビが巻き付いているんだろう...という疑問を持ってはいけない
シンボル・白蛇観音

で、感想

さて、もう、本当に私みたいに飼育対象でない毒ヘビを含めたヘビ好きにはたまらないスポットなんですが、一般の方ってどうなんでしょ?
何組か若いカップルがデートに訪れていましたが、うーん、彼らはここを見て感激するのかなぁ...

正直、施設内はお世辞にもキレイという感じではないし、ショッピングが楽しめそうな感じでもないし。食堂ではマムシ料理が食べられるそうなんですけども。
いや、やっぱりせっかくなんだから、入場者数も増えて収入が多くあった方が、飼われているヘビたちにとっても幸せだろうし。
どうしても、今回の感想では「ヘビの禍々しさ」に魅力を感じるファンは、スゴク楽しめる施設ですが、「普通のヘビ好き」の方とか、一般の方はあまり喜べないかな、という感じです。せめて、普通のヘビ好きも喜べるような展示が欲しいというのも正直なところか。

地元の方に聞いたら、もともとこの辺は日光とか、有名な観光地の帰り道に寄ることが多い場所で、観光バスの中で酔っぱらったおじさんたちなんかが、ここでマムシ料理を食べて「よーし、今夜は頑張っちゃうか!」とか、「武勇伝」なんかを語りながら見学することが多かったそうですから、今のままでもいいと思うのですが。

ただ、繰り返しますが、本当に毒ヘビの展示はスゴイです。毒ヘビの禍々しい黒いオーラが出まくってますから、それだけでも一見の価値があります。
それと、いつも感心するのは、研究員の方々がヘビの文化賞みたいに、一般の方々に向けたさまざまなイベントを惜しみなく企画して、まさに自分の命を賭けて実行してくれていることです。キングコブラの公開体長測定なんて...命がけでしょ。

ヘビのことを、本当のヘビの姿を一般の方々に広く知ってもらう、そんな気持ちがこもった企画がいつも盛りだくさんですから、ぜひみなさんも一度、訪れてみてください!!
誰が、こんな場所にこんな世界的な施設があると想像もしようか
たぶん世界に誇れる研修施設ではないかと

もう、本当に私はおなか一杯になりましたよ。
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