インディゴスネーク亜種・イエローテールクリボーの基本情報
インディゴスネーク
南北アメリカ大陸で最大のナミヘビです。
本種は、一般的にはインディゴスネークDrymarchon corais の数多くの亜種の一つで、基亜種Drymarchon corais corais とされますが、最近では独立種として扱うこともあるようです。
インディゴスネークは、北米から南米に生息する大型のナミヘビで、以下の7-8亜種に分けられています。
- トウブインディゴヘビEastern Indigo Snake Drymarchon corais couperi ・・・北米東南部(フロリダ州周辺)
- テキサスインディゴヘビTexas Indigo Snake D. c. erebennus ・・・テキサス州南部とメキシコ北部
- イエローテールクリボーYellowtail Cribo D. c. corais ・・・基亜種。中米から南米北部
- Unicolor CriboD. c. unicolor ・・・中米
- オグロクリボーBlack Tail Cribo D. c. melanurus ・・・ユカタン半島からパナマ
- レッドテールクリボーMexican Redtail Cribo D. c. rubidus ・・・中米北部
- オリザバクリボーOrizaba CriboD. c. orizabensis ・・・ベラクルス
- マルガリータクリボー Margarita Island Cribo D. c. margaritae・・・ベネズエラのマルガリータ島
一般に、北米の文字通り藍色をした個体群をインディゴスネーク、それ以外の褐色をした個体群をクリボーと呼びます。
体の前半はオリーブがかった灰褐色で、体の後半部分が鮮やかな黄色になります。
熱帯雨林に生息し、哺乳類、鳥類、爬虫類などさまざまな脊椎動物を食べています。
メスは10個前後の卵を産み、90日前後で孵化に至ります。
アメリカ国内のインディゴスネークは厳重に保護されており、国内にはヨーロッパなどで繁殖されたCB個体は、非常にまれに、かつ高価で流通します。一方、クリボーの仲間は本種を中心にオグロクリボーが少数ですがときどき流通します。中国や日本のシュウダに通じるような大型でアグレッシブなヘビで、ごく一部で大変な人気があり、流通した場合でもあっという間に売れてしまうヘビでもあります。
飼育自体は、それほど難しくないようなのですが、運動量が大きく、エサもたくさん食べるため普通のナミヘビとはちょっと違う感覚で飼育する必要があるようです。
マニアックなヘビではありますが「大きくなる」「南北アメリカ大陸で最大のナミヘビ」ということだけでも十分な説得力のある魅力を持つヘビと言えるでしょう。
赤っ恥をかかない程度の知識
- 中南米のナミヘビ
- 南北アメリカ大陸で最大のナミヘビ
- 北米の希少種であるインディゴスネークの亜種、あるいは近縁種
- ときどき流通するが、すぐに売れてしまう
- アグレッシブで大食漢
- スーパーマリオのクリボーとは別に関係はない
インディゴスネーク亜種・イエローテールクリボーの飼育方法
飼育の基本情報〈飼育容器〉
フタがしっかりとできるプラケースや衣装ケース。大型で運動量が大きいため、最終的には90cmクラスで底面積の広いケースが必要
〈温度〉
ケージ下からシートヒーターで保温する
〈照明〉
特に必要なし
〈床材〉
ウッドシェイブなど
〈容器内レイアウト〉
湿度保持を兼ねて大きめで体全体が浸かるような水容器とウェットシェルターが必須です
〈餌〉
冷凍マウスやラットを解凍して与える
〈基本的な世話〉
- 冬眠はできないと思われるのでクーリングは短期間で行う
- 狭いケースでは鼻先を擦ってしまうので広めのケースを使う
- 性質はおとなしいが、エサや糞の量が多い
※「飼育の基本情報」は海外サイトおよび「ビバリウムガイド No.8(マリン企画)」を参考にしました。
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