デプレッサスヨロイトカゲの基本情報
写真提供:aLive
学 名:Cordylus depressus別 名:デプレッサスワーレンヨロイトカゲ英 名:Zoutpansberg Girdled Lizard分 布:南アフリカ北東部(リンポポ州)全長:10-13cm(頭胴長)
南アフリカの北部の山地に生息する中型のヨロイトカゲです。
分布が混沌としていて、一般的にはワーレンヨロイトカゲCordylus warreni の亜種の一つとしてデプレッサスワーレンヨロイトカゲC. w. depressus と考える場合が多いようです。
体型はオレンジサイドワーレンヨロイトカゲと似ていて平たく大きな頭部に比較的細くて長い尾を持ち、背面には棘状の鱗は発達していません。ただし、今回輸入されてきた個体は首から四肢、体側そして尾にかけて、明らかに棘状の鱗が発達していて、オレンジサイドワーレンより、かなりトゲトゲしくヨロイトカゲっぽいです。
体色は暗褐色地に黄色い斑が散在していて、ヨロイトカゲとしてはかなり美しく派手な印象です。
南アフリカの以前は北部州と呼ばれたリンポポ州の東部にあるクルーガー国立公園より北部の標高1500mの山地の岩場に生息しています。岩の割れ目や倒木の下などで生活し、昆虫類や小さなトカゲ、陸生巻き貝などを食べています。
胎生で晩夏に2-6頭の仔を出産します。
これまで流通していたワーレンヨロイトカゲとは明らかに異なる印象で、よりヨロイトカゲらしくトゲトゲしていてカッコイイトカゲです。
一般にヨロイトカゲは地味な色彩が多いのですが、最人気種のオオヨロイなみに黄色の斑紋が入って美しく、しかもヨロイトカゲとしては大きい方ですから迫力もあります。これで人気が出ないわけがないです。
もちろん、南アフリカの生き物ですから、流通することは稀で、大変高価ですが、それだけの価値は十分あるでしょう。
ただしこの手のヨロイトカゲはシークレッティブですので、飼育下ではシェルター内に隠れてしまうことが多いと思われますが。
赤っ恥をかかない程度の知識
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デプレッサスヨロイトカゲの飼育方法
飼育容器できれば60cmクラス以上の容器で床面積がなるべく広いもの
温度
基本は25℃程度。ホットスポット下は40℃以上、ただしケージが広い場合は50℃程度にしてケージ内に温度勾配を作る。夜間はすべての保温は止める。
照明
メタハラや強い紫外線を多く含む爬虫類用の紫外線灯が必要。バスキングランプも必須。できれば直射日光で日光浴をさせる
床材
砂をやや厚めに敷く
容器内レイアウト
流木やブロックなどでレイアウトしてシェルターを兼ねたバスキングスポットにする。倒れない水入れも必要
餌
昆虫食性
基本的な世話
乾燥系トカゲの飼育に準ずる
- 毎朝霧吹きを行う
- おそらく水浴びをさかんにすると思われるので、全身が入る水容器を設置する方がよい
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