アオマルメヤモリの基本情報
画像提供:Endless Zone
学 名:Lygodactylus williamsi別 名:ブルーゲッコー、エレクトリックブルーゲッコー、コバルトブルーゲッコー、ターコイズブルーゲッコー英 名:Williams' Dwarf Gecko, Electric Blue Gecko分 布:タンザニア東部全 長:最大 8cm程度
メタリックブルーの体色が、非常に美しい小型のヤモリです。
本種はアフリカ東部に広く分布するマルメヤモリ属Lygodactylus の一種です。マルメヤモリ属はヒルヤモリの仲間に似ていますが、グリーンが鮮やかなヒルヤモリに対して、地味な体色の種類が多いのですが、本種のような個性的な体色をしている種も少数含まれています。
通常は緑がかった青色、いわゆるターコイズブルーですが、特に繁殖期のオスは写真のような金属光沢のある鮮やかな青色になります。一方、腹部はオレンジ色を強く発色したクリーム色で鮮やかなコントラストになっています。メスはターコイズブルーのままですが、金粉を吹いたような金属光沢があり、オスほどの派手さはありませんが、十分に美しいヤモリです。
タンザニアの首都ダルエスサラームの西にあるKimboza(キンボザ)国立公園の標高300mほどの森林でのみ生息が確認されている種で、樹上性で昼行性の種です。
詳しい生態は不明ですが、一般的なヒルヤモリの仲間と同様と考えられます。ヒルヤモリの一般的な生態はグランディスヒルヤモリの項を参照して下さい。
新種記載は1953年ですから、それほど発見が新しいわけでもないのですが、これほどの青い色をした種であることはあまり知られていなかったようで、それほど注目されていた種ではありませんでした。2008年のはじめに流通されて、各ショップにも登場したのですが、流通に携わる業者さんでさえ、海外のサイトなどにあった青い色は、画像処理されたものだろうと考えられるほど意外な体色であったようです。
国内でも少数が流通し、当然高価ですが、そもそも非常に小さいヤモリですので仰天するほどの価格ではありません。
昼行性ですし、何よりも最大の魅力である体色をキレイに保っておくためには比較的しっかりとした紫外線が必須であること以外は、飼育もしやすいようで、この種がきっかけとなってヒルヤモリや他の美麗なマルメヤモリたちが、改めて見直されるきっかけになるような気がします。
繁殖も十分に狙える種でしょうから、ぜひ国内でもCB化が進みコンスタントに流通するようになってくれたら楽しいですね。
ま、しかし、とても自然の造形とは思えないスゴイ色をしています。
赤っ恥をかかない程度の知識
- ヒルヤモリではない
- タンザニアのごく一部に分布
- 小型
- オスは青、メスは緑色っぽい
- 流通量は少ない
- まだまだ高価
- 飼育自体はそれほど難しくないと思われる
アオマルメヤモリの飼育方法
飼育容器高さがあり、かつ通気性がよい飼育ケース
温度
28℃前後
照明
ホットスポットと紫外線を発する爬虫類用ランプ
床材
ヤシガラ土などを薄めに敷く
容器内レイアウト
観葉植物や木の枝、流木などを立体的に設置
餌
コオロギなどの昆虫、果実のペーストやベビーフードなど
基本的な世話
いわゆる樹上性・住家性ヤモリの飼育方法
- 立体活動ができるようにする
- 水入れは設置した方がよい
- 一日に一回は霧吹きをする
- 皮膚が弱いので、強くつかまない
- など
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