キレーネリクガメの基本情報
写真提供:aLive
学 名:Testudo graeca cyrenaica別 名:キレナイカリクガメ、キレナイカギリシャリクガメなど英 名:Middle Eastern Tortoise, Mesopotamian Sour-tighed Tortoise分 布:リビア北東部のキレナイカ地方甲 長:最大20cm程度
地中海沿岸に分布するギリシャリクガメの亜種の一つです。
ギリシャリクガメは、非常に分類が混沌としており、今後も何種かに分割される可能性があったりと、本当に考えるのも面倒なのですが、今後の日本におけるCB化のためにも、まじめに考えて行かなくてはいけない問題の一つでしょう。とりあえず2008年4月の段階では17亜種に分類されると考えるのが適当そうです。本亜種は、その中の一つということになります。
一般に背甲の地色は黄色で、いわゆるイエローギリシャの一つで、アラブギリシャの地域個体群と考えられていたこともあります。
背甲の黒色斑は、いわゆるギリシャモザイク模様にはならずに、非常にその面積が小さく黄色一色に近かったり、小さな不規則の黒色斑として散在するような個体が多いようです。
その他の情報はギリシャリクガメの項を参照して下さい。
いや、すみません。よくわからないです。
要するに、1980年代に「イエローギリシャ」とか「サバクギリシャ」として流通していた、黄色一色のリクガメが本亜種であり、その後は流通が途絶え、最近(2007年)に、あらためて「キレーネリクガメ」等の名称で流通している、ということのようです。
本当に難しい!!でも、こういうのは知れば知るほど、おもしろいのも事実ですよね。
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識
|
キレーネリクガメの飼育方法
飼育容器幼体は60~120cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど。通気性の確保ができるものがよい。水槽は背の低い「ランチュウケース」がベター
温度
一般的なリクガメ飼育の通り。20~25℃を最低温度として、ホットスポットを準備してケージ内に温度の勾配を作る。
照明
紫外線入りの爬虫類用蛍光灯など
床材
湿度を保持しにくい素材のものがよい。
容器内レイアウト
水入れは、幼体には常設し、成体の場合はしない。シェルターは必須。
餌
植物食
基本的な世話
飼育情報がもっとも充実しているので、とにかく本などで飼育のあらましを把握しておきましょう。
- 冬眠は可能ですが、難しいので冬は保温して冬越しさせた方がよい
- 冬期は一般に餌を食べる量が減る
- 冬期の過度の乾燥に注意
- アラブギリシャはやや低温と極端な乾燥に弱いので注意
- それ以外は一般のリクガメ飼育の通り
【関連記事】