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アリススプリングスのレプタイルセンター展示個体 |
ニシアオジタトカゲ
学 名:Tiliqua occipitalis別 名:-英 名:Western Blue-Tongued Skink分 布:オーストラリア西部と南部全長:30-45cm 最大50cmオーストラリアに固有のアオジタトカゲです。一般的に流通するアオジタトカゲとは別種になります。
アオジタトカゲの分類に関しては、キタアオジタトカゲの項を参照して下さい。
日本でよく知られた体色は、黄色みがかったうすい灰褐色地の胴体と尾部に数本の太い黒色のバンドが入り、目の後ろに明瞭な黒色のラインが入るメリハリのある体色ですが、個体差が大きいようで、背面から頭部にかけて黒くなる個体などバラエティが多いようです。
体型はやや細長いのですが、尾は他種に比べると短いようです。写真の個体は飼育下で、少し痩せていますが、健康な個体は他のアオジタ同様にボリュームがあります。
基本的な生態はキタアオジタトカゲの項を参照できますが、本種は生息環境が乾燥した場所であり、砂漠に近いような環境でも生活しています。
他種同様に胎生で、5-10匹の幼体を出産しますが、あまり詳しいことはわかっていません。
アオジタトカゲの仲間では、特殊な種であるアデレードアオジタを除くと、本種がもっとも流通にのらない種類と言えます。これまでも、数回国内で流通しましたが、非常に高価でした。
西オーストラリア州では、それほど数は減っていないようですが、特にニューサウスウェルズ州やビクトリア州では非常に数が減っているそうです。激減している原因は、人間による生息環境の破壊が最大ですが、他に人間が持ち込んだネコやイヌ、キツネなどによる食害の影響が無視できないそうです。
ただし、西オーストラリア州では一般的なペットとしてのステイタスがあるようです。
私は、まだ本格的にオーストラリアで本種を探す努力をしていないのですが、やはり一度は野生で見つけてみたい種類です。
本当に、アオジタトカゲなんて全然興味がなかったのですが、やっぱり現地で本物を見てしまうと、ものすごい魅力を感じてしまいますから...赤っ恥をかかない程度の知識- オーストラリア西部と南部のアオジタトカゲ
- 完全な独立種
- 少し黄色っぽいのとメリハリのある太いバンドが特徴的だが、色彩には個体差が大きい
- 胎生
- 雑食
- 飼育しやすい
- ほとんど流通しないため、非常に高価
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 60cmクラス以上の容器で床面積が広いもの。ペア飼育で1m×1m |
温度 | 基本は25℃程度。ホットスポット下は32℃前後で設置。容器下にフィルムヒーターを敷く。繁殖をさせないのならば冬期も保温する。 |
照明 | 爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる。 |
床材 | 砂、バークチップなどを敷く |
容器内レイアウト | シェルターと小さめで倒れない水入れ |
餌 | 雑食性。昆虫類、ピンクマウスなど動物性タンパク質、果実、トカゲ用の配合飼料、ふやかしたドッグフードや九官鳥フードなどをバランス良く与える。 |
基本的な世話 | 乾燥系トカゲの飼育に準ずる |
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ2(誠文堂新光社)」「エクストラクリーパーNo.2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。 |
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