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於:HBM2006 | ||
サソリドロガメ学 名:Kinosternon scorpioides別 名:(各亜種名等として) コガネドロガメ、アマゾンドロガメ、ノドジロドロガメなど英 名:Scorpion Mud Turtle分 布:中南米(メキシコからアルゼンチン北部)甲 長:27cm | ||
中南米に広く分布する、やや大型のドロガメです。 本種は、これまで別種などとして扱われていた種などを、まとめて、以下のようにいくつかの亜種に分けられるようになりましたが、まだ混沌としているのが現状のようです。
頭部は大きく、下あごにヒゲ状の突起があります。一般的に灰褐色で、背面は濃く腹面側が薄くなりますが、写真の個体のように頭部の側面から腹面にかけて鮮やかな黄色みがかる個体も多く、「コガネドロガメ」と呼ばれることも多く別種と勘違いされることも多いようです。 また雄の尾の先端が、サソリのように針状に尖ることから、サソリドロガメと呼ばれますが、このような特徴は本種に限らず、ドロガメの仲間に広く一般的に見られる特徴です。 生息環境は、大きな河川から雨季にできる湿地まで幅広く、一般的なカメであるようです。 魚類や貝類など水生の動物ならほとんどどんなものでも食い、水草なども食べることがあるようです。 繁殖に関しては、亜種、生息地域などによっても差があるようですが、長さ30mmほどの卵を3-16個程度で3クラッチほど産み、3ヶ月ほどで3cm程度の甲長の幼体が孵化します。 昔から日本でもよく知られているドロガメだったのですが、とにかく分類が難しく、なかなか絶対的に正しい、というのが決まっていないのが現状のようです。流通する場合も、亜種名が不明であったりする例が非常に多いようです。 流通量も、それほど少ないわけではないし、飼育もしやすく、比較的安価ですが、イマイチ人気がそれほど高くない種類です。たしかに、正確な名前がわからない、となるとちょっと躊躇してしまいますから...。 やや地味なカメですが、上の写真のように頭部が鮮やかに黄色い「コガネドロガメ」は、美しいので魅力は十分にあると思うのですが。
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飼育の基本情報 | ||
飼育容器 | 60cmクラスの水槽で飼育可能 | |
温度 | 特別な保温は必要なし。幼体では冬期には保温した方がよい | |
照明 | 爬虫類専用の紫外線入りの蛍光灯を設置 | |
ろ過 | できれば、外部式フィルターと上部フィルター | |
床材(底砂) | 特に必要なしだが、食べられない程度の大きめの小石を配すると落ち着くらしい | |
容器内レイアウト | 水深は深くてよい。陸地は大きいものは必要ないが浅い場所を作るとよい | |
餌 | 肉食だが配合飼料中心で構わない。巻き貝・ザリガニ・小魚なども好まれる | |
基本的な世話 | いわゆる水生ガメの飼育法ポイントは
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※「飼育の基本情報」は「ミズガメ大百科(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」、海外サイトを参考にしました。 |
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