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パース動物園展示個体 |
コウホソナガクビガメ
学 名:Chelodina oblonga別 名:オブロンガナガクビガメ英 名:Narrow-breasted Snake-necked Turtle, Oblong Turtle分 布:オーストラリア南西部甲長:31cm 最大40cmコウヒロナガクビガメ、チリメンナガクビガメつまり「エキスパンサ」「ルゴッサ」と並んで敬意と憧れの表れとして「オブロンガ」と学名で呼ばれることが多い、曲頸マニア垂涎のナガクビガメです。
西オーストラリア州のパース周辺にのみ分布しているとされる大型のナガクビガメです。
背甲はやや細長く、やや扁平で背中線がくぼんでいます。背甲の色は明るい褐色から黒褐色で、不明瞭な斑紋がある場合があります。写真の個体のように、幼体では比較的明瞭な斑紋がある場合も多いようです。
首が長く頭部も大きいため、体型がアンバランスに見えます。他のナガクビガメ同様に吻端がやや尖っていて、目も前方に片寄っています。
池や沼地のような湿地に多く河川にも生息しています。ただし乾季に干上がるような環境には生息していないようです。生息地では日中に日光浴をする姿を確認できます。
飼育下では魚類やオタマジャクシなどを積極的に食べるため、自然でも魚類や底生生物を食っていると考えられます。
生息地での夏でもあり乾季でもある9-1月に産卵を行います。産卵は3クラッチほどに分けられ1クラッチで3-14個、年間で25-40個ほどを産みます。卵はやや細長く30.8-35.7×18.1-24.0mmで、183-222日とかなり長い期間を経て孵化に至ります。孵化時期は秋から冬にかけてですが、雨季にあたるため孵化した幼体が速やかに水辺に到達できる工夫なのかもしれません。
孵化した幼体の甲長は31mmほどです。
オーストラリアのカメですから、基本的に野生採取個体は流通せず、ごくわずかにCBあるいは出自不明の個体が流通することがあります。
曲頚らしい体型と大型になる迫力から、多くの曲頚ファンの憧れの的になっている種類です。もちろん、流通するときは非常に高価であり、そうでなくてはいけない種類と言えるでしょう。
2008年に現地に行って、野生の本種と遭遇することができましたが、やっぱり生を見ちゃうと魅力爆発です。曲頚にあんまり興味がなかった私ですが、感激しちゃいましたよ。マジで。デカくてカッコイイ。首をまっすぐに伸ばして水中を這うように泳ぐ姿を見たときは泣きそうでした。
やっぱりファンが多いってことには、それなりの理由があるんですね。
赤っ恥をかかない程度の知識- オーストラリア南西部にのみ分布
- 大きくなるが、Macrochelodina 属ではない
- ほとんど流通せず、非常に高価
- 背甲がやや細長い
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | 60~90cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど |
温度 | 低温にするべきと言われるが、生息地の気候を見る限りではそんなことはないはず |
照明 | 紫外線入りのバスキングランプが必要 |
ろ過 | できれば、外部式フィルターと上部フィルター |
床材(底砂) | 特に必要なし |
容器内レイアウト | 泳ぎ回れる程度の水深で浮島や流木程度の完全に乾燥した陸地を設置する。あくまで水量を多くとる |
餌 | 配合飼料を食うが、甲の形などがゆがむらしいので小魚やエビなども利用する |
基本的な世話 | 多くの水棲傾向が強い水棲ガメに準ずる週に1度、強制的に乾燥させ甲羅干しをする幼体にはまめな給餌と強制甲羅干しをする※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」を参考にしました。 |
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