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マリトゲオアガマ

アガマの仲間の第16弾はポピュラーなのに分類がハッキリしないマリトゲオアガマです!

執筆者:星野 一三雄

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マリトゲオアガマ
写真提供:レプタイルストア ガラパゴス

マリトゲオアガマ

学 名Uromastyx dispar maliensis 別 名:ディスパートゲオアガマ(種として)英 名:Mali Uromastyx, Mali Spiny-tailed Lizard分 布:アフリカ北部(アルジェリア南部、マリ)全長:30-45cm

もっとも流通量が多く、ポピュラーなトゲオアガマです。

トゲオアガマ一般の分類や生態に関してはサバクトゲオアガマの項を参照にしてください。

現在は以下のようにディスパートゲオアガマUromastyx dispar の亜種の一つとされていますが、かつては独立種とされたり、別の種類の亜種とされたりして、今ひとつ分類的な位置がハッキリしないことも特徴です。

  • ディスパートゲオアガマUromastyx dispar dispar ・・・基亜種。スーダン、チャド
  • オビトゲオアガマU. d. flavifasciata ・・・アルジェリア
  • マリトゲオアガマU. d. maliensis ・・・アルジェリア南部、マリ
メスは全身が明るい褐色で、これと言った色彩の特徴はないのですが、成熟したオスは上の画像のように全身が黒色になったり、下の写真のように頭部のみが黒色になり背面が鮮やかな黄色になるなど、非常に特徴的な色彩になります。

現在ではトゲオアガマの中で、もっとも流通しているのを目にする機会が多い種類です。国内でも繁殖例が聞かれていて、信頼できるCBが比較的安価に販売されています。

人慣れもするし、トゲオアガマの入門種と言えるかもしれません。ただし、飼育するには相応の設備が必要な種類であることも知っておく必要があります。

生息地では、食用とペット用の採集圧が原因で数を減らしていると言うことですから、国内で流通する分は国内CB中心になればいいですね。CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 名前の通り原産地はアフリカ北部のマリ中心
  • 生息地では減少しているらしい
  • ディスパートゲオアガマの亜種
  • オスは全身が黒くなったり頭部が黒くなる
  • CITES II
  • 植物食性が強い
頭部のみ黒いオス頭部のみ黒いオス画像をクリックすると拡大画像と詳細が表示されます飼育の基本情報飼育容器90~120cmクラス以上の水槽など温度ホットスポット部は45~50℃、低温部は27~32℃。夜間は20℃前後にする。照明紫外線灯とバスキングランプが必要。紫外線灯はできれば複数。床材爬虫類用の砂漠の砂など容器内レイアウトブロックなどでホットスポットとシェルターを作る。水入れは設置しない。餌植物食なので野菜を中心に与える。ときどきコオロギなどの昆虫も与える基本的な世話乾燥系トカゲの飼育に準ずる
  • ケージ内に温度勾配をつける
  • カルシウムの添加は必須。ときどきビタミン剤も添加する
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド トカゲ1(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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