「アルビノ遺伝子」?
話は飛んでしまうけど、よく両爬の品種の話をする時に「アルビノ遺伝子」と言うことがあるけど、あれは間違いだよね。「アルビノ」というのは、何らかの「色素が欠乏」している個体だ。つまり「ある色を作る遺伝子がない」のであって「アルビノ遺伝子」というものを持っているわけじゃないんだよね。
つまり、さっきから言っているrrの個体のように、劣性のホモの遺伝子型の個体を指すことになるね。
共優性
さて、普通の遺伝子は優性と劣性の関係は、結構ハッキリしているんだけど、実はその関係がハッキリしていないと考えられている遺伝子の関係もある。例えて言うのなら「赤と白を混ぜてピンクになる」ということです。
つまり、ヘテロの場合に優性の形質が表現されるのではなく、優性形質と劣性形質の中間的な形質が表現される場合があるんだ。そんな中途半端な優性形質のことを共優性とか不完全優性と呼ばれています。
例えば、最近話題になるカーペットパイソンの人気品種ジャガーカーペットなどはその例であると考えられているし、ヒョウモントカゲモドキのマックスノーなんかもたぶん、それであると言われているね。
左:ジャガー 右:ノーマルのカーペット |
ただ、実際にそれが共優性かどうかは、たくさんの交雑実験をして統計的に検証しないとわからないんだけどね。
あれれ、もうこんな時間?今回は早かったなぁ。
じゃ、終わる前に今日の話をまとめておこう。
っていうか、今日のは簡単。
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もちろん、宿題もある!
問1. 黒色に関する遺伝子をMとmとして、黒色を表現するのが優性でMの遺伝子とする。mはMに対して劣性であり黒色を表現せず白色になる。黒色の個体の遺伝子型として考えられるものをすべて書け。
問2. 問1のとき、白色の個体の遺伝子型を書け
もちろん提出期限は次の記事のアップまで!!
はい、今日はココまで!!
キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン....
「起立。気をつけー。礼!」
「ありがとうございましたー」
1時間目・染色体と減数分裂
2時間目・ホモとヘテロ
両爬の色彩変異 白ヘビ様