コースタルカーペットパイソンの基本情報
コースタルカーペットパイソン
学 名:Morelia spilota mcdowelli別 名:イースタンカーペット、ノーザンカーペット、クイーンズランドカーペットなど英 名:Coastal Carpet Python分 布:オーストラリア(クイーンズランド州とニューサウスウェルズ州の東海岸沿い)全 長:1.8-2.4m 最大4.3mの記録がある
オーストラリアを代表するヘビでもあるカーペットパイソンの亜種の一つです。カーペットパイソンの亜種に関してはジャングルカーペットの項を参照下さい。
特にジャングルカーペットと分布も重なるため、分類がはっきりしませんが、少なくともペットとして流通する場合は分けられています。
体色や斑紋はバラエティに富んでおり、一般的に地色は暗褐色からオリーブグリーンとされ黒色に縁取られたクリーム色から黄褐色の斑紋が不規則に入ります。上の写真の個体はクイーンズランド州のケアンズ周辺で採集された野生の個体ですが1mほどでまだ若いためか地色が非常に明るくブルーグレーがかっていました。ただし成長にしたがい暗色化すると思われます。
オーストラリアの飼育下では11-12月に48-57×40-48mmの卵を12-44個(最大で60)産卵し、30℃で49-64日ほどをかけて孵化するようです。孵化した幼体は35-44cmだそうです。その他の生態等の情報はジャングルカーペットの項を参照して下さい。
近年、国内でも話題になりコンスタントに流通するようになったジャガーカーペットパイソンは本亜種の変異個体であると言われています。またジャガーカーペットは共優性遺伝であるようで、仮にノーマルの本亜種と交配した場合にジャガーが得られるということから本亜種も注目を集めるようになりました。
ややジャングルカーペットのブームが落ち着いた現在、主流になりつつあるカーペットであると言えるかもしれません。
また唯一、私がオーストラリアで出会うことができた野生のカーペットパイソンでもあり、非常に思い入れのある種類であると言えます。
CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種
赤っ恥をかかない程度の知識
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コースタルカーペットパイソンの飼育方法
飼育容器サイズに合わせてプラケース・衣装ケース・爬虫類専用ケースなどを使う。高さはそれほど必要ないが運動量は大きいのでやや広めにとる。
温度
昼はホットスポットを32℃くらいにし、その他の場所は最低26℃程度に。夜間は24~27℃程度に保温する。
照明
ホットスポットのみ
床材
幼蛇の頃はやや多湿を好むので水苔などを敷くと良いが、成長したら何でも良い。
容器内レイアウト
安定した登り木と倒されない大きさの水容器を設置する。
餌
大きさに合わせたマウス・ラット。冷凍を解凍したものでよい。
基本的な世話
- 幼体時はやや高温多湿にする
- 水は毎日交換する
- 大きすぎる餌による吐き戻しに注意する
- など
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