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コガネハコガメの基本情報と飼育方法…飼育しやすいアジアのハコガメ

今回は、コガネハコガメの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。コガネハコガメは、マコードハコガメ、ミスジハコガメと並んで美しく人気がありながらも流通量が少ない高価なアジアのハコガメ。基本的に飼育もしやすく、大きさも手頃で非常に魅力的なカメです。

執筆者:星野 一三雄

コガネハコガメの基本情報

コガネハコガメの基本情報と飼育方法

写真提供:Herptile Lovers

コガネハコガメ
学 名Cuora aurocapitata別 名:アウロキャピタータ、単にアウロ英 名:Golden-headed Box Turtle分 布:中国(安徽省)甲 長:最大15.6cm

マコードハコガメミスジハコガメと並んで美しく人気がありながらも流通量が極端に少なく、高価なアジアのハコガメです。

幅広でやや扁平な背甲は暗褐色で背中線の椎甲板はやや明るい栗色から赤褐色になります。ヒンジが発達し可動する腹甲は黄色で、継ぎ目に沿って黒色の三角形の斑紋が入ります。

頭部は顎まで鮮やかなレモンイエローで、これが名前の由来になっています。この黄色の頭部と青い色をした目のコントラストが本種の美しさにさらに華やかさを加えています。目の後ろには喉にかけて細い褐色のラインが走るのも特徴です。

これほど人気があり、有名であるにもかかわらず自然下での生態などはやはりよくわかっていません。

水生傾向が比較的強く、細い流れや湖沼に生息しています。

7月と8月に繁殖の記録があり、産卵された卵は39-42×21-24mmで、28℃で66日ほどの孵化日数を要したようです。孵化した幼体の甲長は31-34mmだったそうです。

流通量も極端に少なく、高価であるため「アウロ様」などと敬称付きで呼ばれてしまうカメですが、生息地の情報がほとんどなく今後も野生採集個体が入荷するようなことはまずないと思われます。

国内ので繁殖はほとんどないと考えられますが、ヨーロッパでわずかにCB化されていて、ごく少数が時折流通するに過ぎません。見つけたら、即買い、と言えます。で、さっさと国内でのCB化が進むようにしましょう!

基本的に飼育もしやすく、大きさも手頃で非常に魅力的なカメです。

CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 中国東部の一部に生息するハコガメ
  • 流通量が少ないが、人気が高いため非常に高価
  • 野生下での生態などはよくわかっていない
  • 飼育自体はそれほど難しくない
 

コガネハコガメの飼育方法

飼育容器
90cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど

温度
特別な保温は必要ないと思われるが、水温は25℃程度に保温した方がよい

照明
フルスペクトルランプの蛍光灯などを使う。陸場にはホットスポットを設置する

床材(底砂)
特に必要はない

容器内レイアウト
やや水生傾向が強いハコガメなので3分の1程度の陸場を設ける。水深は甲長程度


配合飼料でよい

基本的な世話
いわゆる半水生ガメの飼育法ポイントは
  • 比較的丈夫で飼育はしやすい
  • 水質の悪化に注意
  • など
※「飼育の基本情報」は「ミズガメ大百科(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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