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画像提供:桔梗屋 |
フォックススネーク
学 名:Elaphe vulpina ※2002年から新しい学名としてPantherophis vulpinus も使われている別 名:キツネヘビ英 名:Fox Snake分 布:北アメリカの五大湖周辺(イリノイ州、ミシガン州、アイオワ州、ウィスコンシン州、オハイオ州およびカナダのオンタリオ州)全 長:90-140cm程度
アメリカの比較的北部に生息する中型のナミヘビです。
生息地が比較的早くに開拓された土地柄、馴染みの深いヘビのようで他のナミヘビ同様に臭腺から臭い液を出し、それがキツネの臭いに似ている、ということでFox Snakeと呼ばれています。
分布域の西部に生息する個体群を基亜種Western Fox Snake Elaphe vulpina vulpina (またはPantherophis vulpinus vulpinus )、東部に生息する個体群をEastern Fox Snake E. v. gloydi (またはP. v. gloydi )として2亜種に分けるのが普通ですが、それぞれを別種として扱う場合も多いようです。背面のブロッチの数が多く(平均41)頭部が暗い色をしているのが基亜種Westernでブロッチの数が少なく(平均34)で頭部が明るい色をしているのがEastern亜種とされています。写真の個体は若い個体なので不確実ですが、Eastern亜種と思われます。
成体は地色がやや明るい褐色で暗褐色のブロッチが多数入り、それらは尾でリング状になります。頭部は明るい赤褐色であることが多く個体によって黄色みが強かったり、より赤っぽかったりします。腹部は灰黄色でコーンスネークのような市松模様が入ります。幼体はさらに明るい色でメリハリがありますが、成長するに従い、暗く地味になっていきます。
自然下では、どちらかというと湿度が高い方を好むようで、森林や草地、あるいは山地の岩場などに生息しています。
基本的に昼行性ですが夏場は夜間にも活動していることも多いようです。咬みつくことは少ないのですが、危険を感じると咬蛇姿勢をとって尾を地面に叩き付けて音を出す行動を行います。
餌は主に齧歯類ですがカエルや鳥類も食べます。
初夏に3.8-5.0cmほどの長さの卵を6-29個産み、およそ2ヶ月ほどで孵化に至ります。孵化した幼蛇は25.5-33cmです。
生息地ではよく知られたヘビのようで、生態等も日本のアオダイショウやシマヘビによく似ているようです。で、キツネに似た臭いを出すのでキツネヘビと呼ばれますが、いわゆる他種のアメリカンラットスネークとそれほど変わった臭いではないようです。別にキツネの臭いを嗅いだことがあるわけではありませんが。
若いうちはコーンスネークによく似ているのですが、とにかく「地味」。あんまり地味すぎて世界的にもペットとしての需要は少なく、盛んにCB化されたりしていませんので国内でも流通することはごくまれです。赤っ恥をかかない程度の知識- キツネのような臭いを出すのでキツネヘビ
- 幼蛇はまあまあ見られるが、成体は地味
- 人気が無さ過ぎてほとんど流通しない
- 性格はおとなしい
- 2亜種に分けられる
- 飼育自体は容易
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飼育の基本情報 |
飼育容器 | フタがしっかりとできるプラケース。高さの低いフラットプラケでも可。大きさはよく言われるようにヘビがとぐろを巻いたときの3倍程度以上の床面積があればよい。成体は活動的なので大きめのケースを使う。 |
温度 | 特に保温の必要はない。 |
照明 | 特に必要なし(爬虫類用の紫外線ランプ程度があるといいらしい) |
床材 | ウッドシェイブなど。新聞紙やクッキングペーパーでも良いが潜ってしまう。 |
容器内レイアウト | 体全体が浸かるような倒されたりあふれたりしない水容器とシェルターを設置する。 |
餌 | マウスに餌付いている場合は大きさに合わせたマウスを置き餌にする。冷凍を解凍したものでよい。 |
基本的な世話 | いわゆるナミヘビの飼育方法脱皮前はそっとしておくシェルターは脱皮の時のとっかかりになるようなザラザラした素材など※「飼育の基本情報」は海外サイトを参考にしました。 |
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