爬虫類・両生類/両生類・爬虫類関連情報

ブチアマガエルはガラスのような美しさ! 基本情報と飼育方法

今回は、ブチアマガエルの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。ブチアマガエルは、南米に広く分布しもっとも普通に見られるアマガエルの仲間の1種。ガラスのような美しさと昼夜での劇的な色彩の変化、そして比較的飼育しやすいので人気です。

執筆者:星野 一三雄

ブチアマガエルの基本情報

ブチアマガエルの基本情報と飼育方法

写真提供:LIFE WITH FROGS  

ブチアマガエル
学 名Hyla punctata ※2005年から新しい学名としてHypsiboas punctatus も使われている別 名英 名:Polkadot Treefrog, Spotted Emerald Glass Frog分 布:アルゼンチン、ボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、仏領ギニア、ガイアナ、パラグアイ、ペルー、スリナム、トリニダード・トバゴ、ベネズエラ)全長:オス31-40mm メス35~41mm

南米に広く分布しもっとも普通に見られるアマガエルの仲間の1種です。アマガエル科は2005年に再分類がなされ、それまでのHyla 属が分割され、多くの新属ができました。本種も以前はHyla属でしたが、現在ではHypsiboas となる方が採用されていることが多いようです。

昼間や明るい環境で上の写真のように透明感のある薄い緑色で背面に黄色の小斑点が散在しています。しかし夜間に暗くなると下の写真のように背面が赤褐色になり、小さな斑点も赤色になります。

基本的には熱帯雨林で生活しているようですが、適応力が強いようで都市部でなければ人家周辺でも見られるようです。そういう意味では日本のニホンアマガエルのような普通のカエルであると言えるでしょう。卵は水中に産んで繁殖をします。1クラッチで300個ほどを産み3-4日で孵化します。幼生は尾が長く37mm程度の全長です。

ガラスのような美しさと昼夜での劇的な色彩の変化、そして比較的飼育しやすいカエルなので、日本でもカエルファンからは人気が高い種類です。ただし人気が高い割にはコンスタントな流通は少なく、いつでも見かける種ではありません。

夜間の体色

夜間の体色

画像をクリックすると拡大画像と詳細が表示されます

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 学名が最近変わった
  • 南米では比較的普通種
  • 夜間に色が赤っぽくなる
  • コンスタントな流通は少ない
 

ブチアマガエルの飼育方法

飼育容器
高さと通気を重視したケースを使う。

温度
昼間は22~28℃程度、夜間はやや低温に保つ

照明
必要なし

床材
ヤシガラ土や腐葉土、水苔などを組み合わせて湿度をコントロールできる素材のものを厚めに敷く。

容器内レイアウト
観葉植物を鉢ごと入れ、木の枝を配する。タッパーなどの水容器を設置。


昆虫食性

基本的な世話
樹上性カエルの飼育
  • 毎日、夜間に霧吹きをする
  • 常時湿らせすぎにならないようにする
※「飼育の基本情報」は「アクアリウム・シリーズ ザ・カエル(誠文堂新光社)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド カエル2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

【関連記事】  
  • 1
  • 2
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます