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ジャイアントマスクタートルでお馴染み! スジオオニオイガメの飼育

今回は、ジャイアントマスクタートルでお馴染みの、スジオオニオイガメの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。ジャイアントマスクタートルの名前からもわかるように、最大のニオイガメです。飼育自体、大きな容器さえ用意できればそれほど難しくないようです。

執筆者:星野 一三雄

スジオオニオイガメの基本情報

ジャイアントマスクタートルでお馴染み「スジオオニオイガメ」

写真提供:aLive

スジオオニオイガメ
学 名Staurotypus triporcatus別 名:ジャイアントマスクタートル、ミツウネオオニオイガメ英 名:Mexican Giant Musk Turtle分 布:中米のユカタン半島周辺(ベラクルス、ベリーズ、グアテマラ、ホンジュラス)甲 長:最大37.9cm

ジャイアントマスクタートルの名前からもわかるように、最大のニオイガメです。

分布がそれほど広くない割には流通する個体によって背甲の色などに差があり、それがいとも産地による変異のように言われることも多いのですが、どうやらこの差は単なる個体差であるようです。

一般に背甲は褐色で継ぎ目部分が淡色をしています。各甲板には放射状の暗色斑紋がありますが、写真の個体は老成個体なのかほとんど無斑で明るい色をしています。なお、写真の個体の背甲の緑色は緑藻が付着してるためです。

頭部は明色地に虫食い状の複雑な斑紋が入ります。最大の特徴は背甲に発達する3本のキールで、本種は特に成長ともにこれが大きく突出して発達します。

一般に標高300m以下の流れが緩やかで水草や雑草が多い水路などに生息しています。肉食性でありさまざまな水生生物を食べていますが、中には別種の小さなカメも食べることがあります。とりわけ大型の個体は二枚貝を食べることが多く、そのために頭部が大きくなっていくようです。

生息地では8-翌1月、3-4月および6月に産卵が観察されており、1頭のメスは1年間に4クラッチ以上産卵を行うようです。1回の産卵で1-16個(平均11個)程度を産むようで比較的多産であると言えるようです。卵は35-44×21-26mmの大きさで孵化した幼体は30-35mm程度の甲長です。

数字からはよくわからないかもしれませんが最大甲長の38cmというのはとてつもない大きさで、おそらくほとんどカミツキガメとかワニガメのような世界でしょう。

CB、WC問わず比較的多く流通し目にする機会も多いカメで、飼育自体も大きな容器さえ用意できればそれほど難しくないようです。

ただし、気性が荒い個体も多いため取扱には注意が必要と言えるでしょう。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 最大のニオイガメ
  • 体色などに個体差が激しい
  • 性格は比較的荒い
  • 低温には比較的弱い
  • 成長につれて背甲のキールが発達する
  • 飼育下でヒーターなどを咬んでしまう事故が多いらしい
 

スジオオニオイガメの飼育方法

飼育容器
90cmクラス以上の水槽が必要になる

温度
特別な保温は必要なし。冬期には保温した方がよい

照明
爬虫類専用の紫外線入りの蛍光灯を設置

ろ過
できれば、外部式フィルターと上部フィルター

床材(底砂)
特に必要なし

容器内レイアウト
水深は深くてよい。陸地は大きいものは必要ないが浅い場所を作るとよい


肉食だが配合飼料中心で構わない。巻き貝・ザリガニ・小魚なども好まれる

基本的な世話
いわゆる水生ガメの飼育法ポイントは
  • 水質の悪化に注意
  • など
※「飼育の基本情報」は「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ1(誠文堂新光社)」「ミズガメ大百科(マリン企画)」および海外サイトを参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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