駆虫の必要性

さて、最後になりますが駆虫の必要性について考えてみたいと思います。

果たして、駆虫という行為は本当に必要なのでしょうか?

正直に告白しますと、私は今まで飼育している両爬を駆虫したことはありません。
私自身に対しては、小学校の低学年の時にしましたが...
閑話休題。

で、それで問題がなかったのか、と言われれば、おそらく「あった」と思います。
今までWCのヘビやトカゲ、ヤモリなどを「それ」とおぼしき症状で殺してしまったことが何回かあります。
例を挙げると
・食っても食っても太らずにやせて死んでしまったマダラヘビ
・皮下に何カ所も硬い腫瘤ができたマダラヘビ
・皮下に明らかに線虫とわかるものが透けて見えていたヤモリ


などがありました。

それに、駆虫をすることによって他の健常な飼育個体に対する感染のリスクを低減させるだけでなく、何より一番大切な私たち人間への感染(ズーノーシスも防ぐことができます。
糞便、汚れた水や床材、ハンドリングそして餌昆虫の脱走や衛生害虫(ゴキブリやハエ、カ)などによって思わぬ寄生虫が私たち人間に感染する可能性だって否定できません。

いや、本当に私も一回病院に行って診てもらおうかと思っていますよ。

駆虫しないという選択肢

ただ、言い訳がましいのですが、まず近くに両爬の診療をしてくれる動物病院がなかったですし、個体自体が非常に小さく私個人が投薬できるかどうか不安があったことなどが理由で、飼育開始当初の駆虫に踏み切れなかったのです。

一方で、私がこれまで飼育してきた数え切れない両爬たちには駆虫なしで長生きして繁殖をしている個体がいるのも事実です。
それに、いくら動物病院の先生でも両爬それぞれの個体に対して、どのように駆虫を行えばいいのかの知見は十分とは言えないですから、駆虫薬の影響で本格的に拒食したり、トドメの一撃になってしまうことだってあり得るでしょう。

つまり駆虫に対して消極的になってしまう方々の理由として
・本来、野生の生き物が持っているから
・飼育環境がしっかりしていれば寄生虫は悪さしない
・方法が確立しているわけではないので、駆虫を行うことによって考えられるリスクもある

があるわけです。

しかし、理屈はどうであれ、ネットとか本とかで寄生虫の情報を集めてしまうと神経質すぎることはわかっているのですが「駆虫、絶対必要」って感じてしまいます。
これを書いている間にトイレに行ったのですが、いつもの3倍くらい手をよく洗いましたから。
それに何より死んでしまった両爬の解剖写真で「玉になっている線虫の集団」の写真とか見てしまったら「うちの飼育個体のおなかに中にこんなのがいたら...」って考えてしまいます。

というわけで、少なくとも
相談できる獣医師の先生がお近くにいるのでしたら飼育個体の駆虫は必要である
あるいは
お腹の中の虫を下して、いつもニコニコ健康両爬!!
という結論に達しざるを得ませんでした。

そして、できれば駆虫をされた方々はそれを記録に残して欲しいと思います。
両爬の種ごとの駆虫のデータなんてほとんどないようなものですから、これからのためにもぜひ蓄積して活用できるはずですから。

しかし、本当にマジでもうイヤ。ダニの時もそうだったけど、寄生虫の話なんて...
なんかおなかがゴロゴロしてきた...そう言えば、目もなんか見えにくくなってきたような...
病院に行こっと!

<参考ページ>
寄生虫ミニ辞典 from 財団法人 海外邦人医療基金
爬虫類症例集 from 児玉どうぶつ病院

<関連ガイド記事>
クリプトスポリジウム症 from All About両爬サイト
両爬のズーノーシス from All About両爬サイト
ダニ from All About両爬サイト
新・両爬飼育入門コトハジメ 直リンク集

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。