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グールドモニターの飼育方法!爬虫類・トカゲの基本知識

今回はグールドモニターという爬虫類の基本情報・飼育方法についてご紹介します。基本的に本種はインドネシアから大量のWC個体が輸入され、比較的販売価格は安く流通しています。孵化したベビーは27gの体重でその大きさは30cmです。

執筆者:星野 一三雄

 

グールドモニターの基本情報

グールドモニター

グールドモニター

学名:Varanus gouldii horni
別名:ヒャクメオオトカゲ、グールディ、パノプテスモニター、ホーンズモニター、アルガスモニター
英名:Sand Monitor,Desert sand goanna,Sand goanna
分布:ニューギニア南部
全長:90cm程度 最大120cm

オーストラリアとニューギニア島南部に広く生息する亜種としてのグールドモニターVranus gouldii の亜種です。とにかく分類が混乱しているのですが、現在は以下のような分類で落ち着いているようです。
 
これまでの分類 現在の分類 分布
Varanus panoptes panoptes Varanus gouldii gouldii オーストラリア北部
V. p. rubidus V. g. rubidus オーストラリア西部の乾燥地帯
V. p. horni V. g. horni ニューギニア島南部
V. gouldii flavirufus V. flavirufus (スナオオトカゲ) 最南部を除くオーストラリア内陸部

全身に小さな眼状斑が並んでいて、和名の由来となっています。また黄色みが薄く、尾の先端まで暗色のバンド模様が入らない点でスナオオトカゲと区別できます。ただし、個体差が激しいため、どちらともつかないような個体も存在しています。自然下では乾燥した場所から熱帯雨林まで、さまざまな環境に適応しています。

基本的には地上性であり、地上を徘徊して餌となる動物などを探しています。昼行性で夜間は倒木の下や大きな岩の下などに穴を掘って生活しています。 飼育下で11卵を産み、28℃で210-229日で孵化した記録があります。孵化した幼体は27gの体重で全長30cmです。

基本的に本種はインドネシアから大量のWC個体が輸入され、比較的安価で流通しています。一方、酷似したスナオオトカゲはオーストラリアからの輸入がないため、ごく少数がアメリカなどからのCB個体が非常に高価な値段で流通することがあります。適応力も強いため丈夫で飼育もしやすいのですが、活発で物怖じしない性格のためやや扱いにくいそうです。飼育下ではあまり乾燥させすぎると、指や尾が欠損する事があるようなので注意が必要です。
 

グールドモニターの飼育方法

飼育の基本情報
飼育容器:底面積150cm×80cmクラス以上の飼育施設が必要。立体活動も行うので高さも十分に。さらに通気性も重要。
温度:基本は23℃程度。ホットスポット下は50℃前後で設置。容器下にフィルムヒーターを敷く。ケージ内に温度勾配を作ること。
照明:爬虫類用の紫外線灯やバスキングランプが必須。できれば直射日光で日光浴をさせる。
床材:ベラボン、人工芝、新聞紙など。めくり上がりなどに注意する。
容器内レイアウト:シェルターと全身が入ることを浸ることができる水入れ。ホットスポット下に平たい石など。
餌:コオロギを中心にウズラ、マウスなどを少量。栄養添加剤は必須。
基本的な世話:オオトカゲ類の飼育に準ずる

※あまり乾燥させすぎず、定期的に霧吹きを行って湿度を上げる時間を作る

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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