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ヒラオヤモリの飼育方法とは? 基本的なお世話のやり方

今回は、ヒラオヤモリの基本情報と飼育方法をご紹介いたします。ヒラオヤモリは東南アジアの国々に広く分布する普通種です。体色は通常は写真の個体のように灰色をしていますが、樹皮に似せたような複雑な斑紋になったり、体色を暗くしたりすることができます。

執筆者:星野 一三雄

<目次>

ヒラオヤモリの基本情報

ヒラオヤモリの基本情報と飼育方法

ヒラオヤモリの基本情報と飼育方法

学 名Cosymbotus platyurus別 名:ハウスゲッコー、「餌用」ヤモリ英 名:Flat-tailed House Gecko, Frill-tailed Gecko分 布:東南アジアから南アジア(インド北部、スリランカ、ネパール、ブータン)、アメリカ(フロリダに人為分布)全 長:12cm前後

東南アジアの国々に広く分布する普通種です。日本のニホンヤモリや沖縄のホオグロヤモリのように町中や住宅などでもっとも普通に見られるヤモリです。またヘビなどの餌用に大量に輸入されてくるヤモリでもあります。

特に変哲のない外見ですが、特徴として

  • 四肢が長い
  • 指下薄板が二分する
  • 体側の皮膜が発達
  • 尾が扁平で側縁に鋸歯状の皮膜が発達
が挙げられます。体色は通常は写真の個体のように灰色をしていますが、樹皮に似せたような複雑な斑紋になったり、体色を暗くしたりすることができます。

ほとんど生態はホオグロヤモリと同様のようで、森林から市街地、住宅まで生息していて、夜間の灯火に集まってくる昆虫類などを食べに姿を現します。写真の個体はベトナムの市街地の公衆トイレで撮影しました。またオスは鳴くことも知られています。

一回に2個の卵を木の「うろ」や建築物のすき間などに産みつけます。卵はホオグロヤモリと異なり付着性が強い卵です。卵は二ヶ月ほどで孵化します。

ペットとして特別扱いで輸入されたり流通したりすることはありません。餌用のヤモリとしてホオグロヤモリやオンナダケヤモリの仲間と混じって「○○匹で○○円」で売られています。で、さっさと餌用にと冷凍してからゆっくりと観察してみると、意外に大きくて尾や体側の皮膜が興味深く、もしかしたら飼育したらオモシロイかも...と思ってしまうことがよくあります。飼育は冬の低温時の保温以外はニホンヤモリのような飼い方で飼えます。ただし、餌用に流通している場合はすでにひどく衰弱していたりしますので、立ち上げに相当苦労すると思われます。こういうのを飼育する方って、やっぱり変わり者ですよね。・・・俺か。

赤っ恥をかかない程度の知識
  • 餌用ヤモリとして輸入されてくるのは本種が多い
  • ホオグロヤモリやオンナダケヤモリとは属が異なる
  • 東南アジアの国々で普通に見られる
  • 光に集まる
  • 尾の皮膜がなかなかカッコイイ
  • 体色は明色から暗色まで変化する
 

ヒラオヤモリの飼育方法

飼育容器
30cm程度のプラケースで良い。とにかくフタがしっかりとできるもの

温度
真冬以外は必要ない。真冬はシートヒーターなどで下から暖めればよい

照明
特に必要なし

床材
特に必要なし

容器内レイアウト
水入れとシェルター。木の枝などを配すると雰囲気も出る


コオロギなどの昆虫。カルシウム剤などの添加は必須

基本的な世話
いわゆる樹上性・住家性ヤモリの飼育方法
  • 立体活動ができるようにする
  • 水入れは設置した方がよい
  • 一日に一回は霧吹きをする
  • 動きが早いので取扱に注意する
  • 複数飼育はできるだけ避ける
  • など
※「飼育の基本情報」は「ゲッコーの本(リアルエステイト社)」および海外サイトと自分の経験を参考にしました。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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