爬虫類・両生類/爬虫類・両生類関連の法律

環境省版レッドリスト改訂(5ページ目)

新年記念記事どころじゃありません。昨年末の「環境省版レッドリスト」改訂のニュースを速報という感じで解説してみました。

執筆者:星野 一三雄

準絶滅危惧

今の時点では絶滅の危機とはなっていませんが、環境が変化すると絶滅が危惧されるようになってしまう種類です。

・爬虫類
オキナワヤモリ(クメヤモリ)タカラヤモリサキシマキノボリトカゲ
オガサワラトカゲイシガキトカゲオオシマトカゲ
オキナワトカゲアムールカナヘビサキシマアオヘビ
サキシマバイカダイワサキセダカヘビアマミタカチホヘビ
ヤエヤマタカチホヘビアカマダラハイ
ヒャントカラハブ

このカテゴリーの特徴は、以前はいわゆる「珍ヘビ」ばかりが入っていたのですが、新しく島固有のヤモリと最近の減少が著しいスキンクを中心に10種があらたに入ってきました。選定の基準が変わったというか幅が広くなったようです。

・両生類
キタサンショウウオクロサンショウウオツシマサンショウウオ
トウホクサンショウウオヒダサンショウウオブチサンショウウオ
アカハライモリシリケンイモリミヤコヒキガエル
オオハナサキガエルトウキョウダルマガエルチョウセンヤマアカガエル
ツシマアカガエルリュウキュウアカガエル

5種から2種が上のカテゴリーに移動して、11種増えて14種になりました。
ここでは何と言っても普通種のイモリが2種リストにあがってしまったことが注目されます。
カエルにしたってトウキョウダルマとかツシマアカなどはごく普通種です。カエルが全世界的に激減しているという現象を反映しているのかもしれません。

情報不足

絶滅の危惧に関する評価ができるほどの情報が不足していますが、環境の変化などにより絶滅の危惧のカテゴリーへ移動する可能性がありそうな種類です。

・爬虫類
ニホンイシガメニホンスッポンタシロヤモリ
ツシマスベトカゲダンジョヒバカリ

イシガメは流通状況がデタラメですから、環境の変化とか開発とかではなくペットとしての乱獲が最大の要因でしょう。
ただ、ちょっと不謹慎ですが、国産種マニアの私から見てしまうと、このカテゴリーの種類は激シブです。タシロとかツシマスベトカゲとかダンジョとか、私に調査させて欲しい...

・両生類
エゾサンショウウオ

北海道に普通に分布している止水性サンショウウオですが、このカテゴリーをもってついに日本に生息する有尾類でレッドリストに載っていないのはハコネサンショウウオだけになってしまったことも注目です。
本当に、マジでオークションやらに出している場合と違いますよ。
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