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ムオヒラセガメ
写真提供:レプタイルストア ガラパゴス

ムオヒラセガメ

学 名Pyxidea mouhotii mouhotii別 名:ヒラセガメ、モンホッティヤマガメ英 名:Mouhot's Keeled Box Turtle分 布:中国南部、ベトナム(中部を除く)、ミャンマー、ラオス、タイ、インド(アッサム地方)甲 長:最大20cm程度

中国南部から東南アジア北部に分布し、かなり地味ですがその地味さと1属1種で個性があるため一部のファンに非常に人気があるヒラセガメPyxidea mouhotii の亜種の一つです。

背甲はほぼ一様な黄褐色から暗褐色で3本のキール(稜線)が発達しています。特に背甲の左右のキールの間が平たくなっており、これが和名の由来になっています。また背甲の後縁が鋸歯状にギザギザになっています。これらの特徴は日本のリュウキュウヤマガメの特徴に似ています。相違点として本種は甲が高く丸みがあり、腹甲にヒンジ(蝶つがい)があることが挙げられます。

前述したようにヒラセガメは、本亜種と別亜種としてオプストヒラセガメP. m. obsti の2亜種に分けられており腹甲の斑紋で区別できます。オプストヒラセガメは腹甲に放射状の暗色斑が目立ちますが、本亜種の腹甲は黄褐色地で周辺部を縁取るように暗色部分があるだけです。雌雄の区別は尾の長さ以外に目の色で判断できます。オスは目の虹彩が赤色で、メスは黄褐色や金色をしています。

自然下での生態はあまり知られていません。丘陵地等の常緑または落葉樹林の林床で生活をしており他のヤマガメ類と同様に清流の近くなどで歩き回る生活をしています。陸生のカメでほとんど水には入らないようです。野生での食性はよくわかっていませんが飼育下では昆虫類やミミズ、カタツムリやナメクジなどの土壌生物を好んで食べます。しかし果実や野菜を好んで食うので植物食が強い雑食であると思われています。

飼育下では1回に1-5個の卵を産み2クラッチの産卵の行うようです。産卵された卵は40-56mm×25-27mm程度の大きさで28℃で97-108日程度で甲長35-39mmほどの大きさの幼体が孵化します。孵化した幼体の腹甲のヒンジはあまり発達せず、色も鮮やかなオレンジ色をしています。

本種も他のアジアのハコガメやヤマガメ類と同様に生息環境の悪化、食用およびペット用の大量採集などでその個体数は激減しており流通量も少なくなりました。かつては国内でも安価で流通しており、ストック時の扱いの悪さなどから衰弱している個体が多く長期飼育が難しい種類であったようです。しかしようやく最近は流通量の激減とともに価格が高騰し、それなりの扱いをされるようになって、比較的飼育もできるようになりました。国内でも根強いファンが存在しているため、ぜひ飼育下での繁殖が軌道に乗ってほしいカメであります。

CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種

飼育の基本情報
飼育容器60cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど。
温度温度の22~27℃程度が適温。高温部は27~30℃程度まで。冬は保温が必要
照明高温の照明を嫌うため爬虫類用の紫外線入り蛍光灯を用いる
床材(底砂)保湿性のある素材を厚めに敷く
容器内レイアウト陸生が強く、あまり深い水場は好まないため、体高の半分程度の水深の水場を設置する
基本的には肉食。コオロギやジャイアントミールワーム、ピンクマウスなど。イチゴやミカンなどの果実類もよく食う。配合飼料も食う
基本的な世話いわゆるハコガメやヤマガメ類の飼育法ポイントは
  • 高温と乾燥に注意
  • 水質の悪化に注意
  • 一週間に1回、霧吹きなどによって多湿になるようにする
  • など
※「飼育の基本情報」は「クリーパー No.23(クリーパー社)「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。


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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。