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人気のマコードハコガメとは? 基本情報と飼育方法を解説

今回は、マコードハコガメの基本情報と飼育方法を解説いたします。マコードハコガメは、アジアのハコガメの中でも、特に流通量が少ないために大変高価で人気がある種類。背甲の色は赤褐色から黒褐色で腹甲は辺縁部がオレンジがかった明色で、ほとんどが黒一色です。

執筆者:星野 一三雄

マコードハコガメの基本情報

マコードハコガメの基本情報と飼育方法

撮影協力:関東カメ愛好会(於:ぶりくら市2006)

マコードハコガメ
学 名Cuora mccordi別 名:-英 名:McCord's Box Turtle分 布:中国(広西省)甲 長:最大13.4cm(16cmとも)

流通量が少ないアジアのハコガメの中でも、特に流通量が少ないために大変高価で人気がある種類です。

背甲がドーム状で高さがあり、中央部に一本のキール(稜線)があります。背甲の色は赤褐色から黒褐色で腹甲は辺縁部がオレンジがかった明色で、ほとんどが黒一色です。頭部は黄色く、吻端から鼓膜にかけて暗色の縦条があります。

1988年に記載された比較的新しい種ですが、発見されたのが食品の市場でほとんど自然下での生態や生活環境などはわかっていません。

飼育下の繁殖の記録では1年に2-3回、3-5個の卵を産み38日程度の間隔で、計3クラッチに分けて産卵をしたようです。産卵された卵は4-4.5cmほどの大きさで細長い形をしています。卵は29℃で72-76日、27℃で74-81日ほどで孵化したそうです。また4月に交尾を行い6月から7月にかけて産卵を行うようです。

黄色い頭部と小豆色が美しくコガネハコガメと並んで大変高価ですが、人気のあるハコガメです。残念ながら現地では食用(薬用)として珍重されているため、乱獲されていたようで個体数が減少しているようです。国内ではWCが流通することはほとんどなく、国内や海外のCB個体がわずかに流通するに過ぎません。これまた飼育している方々にはガツンと繁殖させてもらいたいカメです。

CITES(ワシントン条約)の付属書II類掲載種

 

マコードハコガメの飼育方法

飼育容器
60cmクラス以上の水槽や衣装ケースなど。

温度
特別な保温は必要ないと思われるが、水温は25℃程度に保温した方がよい

照明
フルスペクトルランプの蛍光灯などを使うが、明るすぎる環境は嫌うためシェルターなどがあった方がよい

床材(底砂)
保湿性のある素材を厚めに敷く

容器内レイアウト
陸生が強いが水にも比較的よく入るため、体高の1.5倍程度の水深の水場を設置する方がよい


配合飼料でよい

基本的な世話
いわゆるハコガメやヤマガメ類の飼育法ポイントは
  • 比較的丈夫で飼育はしやすい
  • 水質の悪化に注意
  • など
※「飼育の基本情報」は「ミズガメ大百科(マリン企画)」「爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2(誠文堂新光社)」および海外サイトを参考にしました。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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